ささかのブログ

雑多な思考整理のためにブログを活用中。
自分が生きやすくなればいいと思うけれど、教祖になるつもりはない。

夜間救急病院

2016-08-21 08:35:23 | 日記
大学1、2年の頃、夜間救急病院で受付のアルバイトをしていた。
夕方5時から、朝の9時まで16時間。

しかも時給650円!

他の学生が飲み会をしている中、10万冊を超えるカルテを手探りで探していました。

コンピューターはあったのですが、インターネットはまだなくて、未だに謎なんだけど、夜までパソコンの電源を入れていると電話が来て、
「電源を落としてください」
と言われた。
メンテナンスかセキュリティかなんか意味があったのだろうけど。

そんなわけで、患者10万人分の受診情報が印刷された紙をペラペラめくって患者情報を検索していたんです。

アナログ!

なんでそんなことをしていたかというと、
「初診です」
と言ってきた患者さんも、名前、生年月日、住所で検索すると、受診履歴があったりするのです。

ダブってカルテを作ってあとから統合してもいいのですが、一番の問題は受診履歴の中に、アレルギーとか既往歴などがあって、夜間救急診療としては患者さんの重要な情報があるので、なるべく情報を知りたいという都合があるのです。

大学1、2年ということで、まだ10代なわけですが、フケ顔のせいもあって色々難癖つけられたりしました。

「タバコ吸いてぇんだけど、ライターある?」
「ないです」

当たり前ですが、タバコを吸い始めたのは大学4年の研究室の飲み会でむりやり吸わされたからで、それまでも、タバコを吸う今でも、タバコは大嫌いだったんで。
というか、当時やっと喫煙室が病院内にでき始めて、分煙化が進んでいたのに、タバコくれとか言われても…。

仕事着ということで、その頃から白衣を着ていました。
夜勤の看護婦(当時)の切羽詰まった感も知っているし、
「ちょっと蘇生するから手を貸して!」
と言われて、患者さんの足を押さえたり。

「霊安室に行ってきて」
は?こんな深夜の真っ暗闇に?
全館消灯で非常灯しかついてないですよ?

とは言え仕事だから行きますよ。ええ。

産婦人科病棟の検診台とか見ると、
「俺には乗れん」
とか。

何も知らないから、なんでもできた。

経験ってそんなものかなぁ。