平成初頭、大学推薦の話が来ました。
大学進学のつもりは毛頭なく工業高校に入って、無駄に勉強しまくった結果。
そんなわけで大学の名前も特徴もろくに知らずに受験することに。
未だに大学の名前やら特徴はうろ覚え。
「重要なのは大学の名前や種類じゃなくて、大学で何を学ぶかでしょうよ?」
という根本は最初からあって、まぁこのあたり変わらずに生きています。
大学でも理系なのに「現代思想」とか医学書とか読んでウンウン唸ってましたが。
閑話休題。
大学入試科目は面接と小論文のみ。
あるお題に対して四百字詰め原稿用紙二枚に起承転結を踏まえて持論を述べるというもの。
高校3年当時職員室に入り浸って、取り上げられたマンガを読んで、
「面白いですねコレ!」
なんてやっていたので、毎日のように小論文のお題を出されて添削されたのです。
自然と科学
環境問題
動物と人間の違い
生涯教育
生と死
ISO規格標準化について
などなど。
実際入試の際はISO規格標準化についてお題が出されて、時間余らせて書き終えた記憶が。
そんなわけで工業高校にありながら、ずっぽりと哲学分野にも足を突っ込み、豊かな思考のための土壌をつくることができたと思います。
つまり世の中の根本をしっかり考えるということですね。
そういう訓練を18歳ぐらいにしっかりできたというのは、一つの重要な経験だったと思います。
それでね、こうブログを書いていてもですよ、その時のクセが出るんです。
最後結論で締めるんですけど、決定的な結論なんか出やしないんです。
違うテーマで論理を進めると、似た現象で全く逆の結論になったりする。
そんなわけで結論に近くなるほど、どっちらけになってくる。
仮定しか導き出せない。
近視的に見ることも巨視的に見ることも必要で、どちらも膨大な量の知識と経験が必要だということだけはわかるんです。
起承転結800字で現象をそれらしく語ったところで、結局頭を整理して崩して整理して…を繰り返していることにも気付くわけです。
賽の河原ですなぁ。
人の文明ができてからそのへん大して変わってないと思いますよ?
今回の結論。
他人の考えや言葉を鵜呑みにしない。
自分で汗水垂らして掴み取るしかないですよ?