孫正義が専業主夫になることを想像できるだろうか?
女性の場合、どんなに輝かしい功績を残して成長が見込まれたとしても、家に入って家事育児を行う「専業主婦」になるためにすべてを捨てることを念頭に入れないとならない。
「家事と仕事を両立させればいい」
誰も言わないし言えないけれど、育児は相当ブラックな仕事です。
睡眠時間は満足に取れないし、どんなに体調が悪くても有給休暇は取れない。
休んだら子どもが死んでしまう。
その前に泣き叫んではくれますが。
それと仕事を両立しろって、男でそんな器用で面倒見の良い人がいますかね?
自分の身の回りのことさえできない男なら山ほど知っていますよ。
そういう男は飼われていることに気づけない。
会社にも家にも。
ふと思うのは、すべてのキャリアを捨てて、男として専業主夫になれるか?というシミュレーション。
家事って死ぬまでできる仕事ですからね。
定年退職してどれだけ遊べるか?という、「それは死に向かって衰えるだけの幻想ですよ?」というツッコミどころ満載の夢とは違う。
世の女性は、どんなに活躍しても「家に入る」ためにすべて諦めるという選択肢を考える。
そんなに0か1かのハッキリしたキャリアプランにする必要もないですが。本来的には。
「男は一生働いて稼がなくてはならない」
というのも一つの幻想で、男女共同参画社会のためには、「会社を辞めて家に入る」という選択肢もなければ成立しない。
「会社の仕事より家が重要」
女性にとっては当然のことだけど、男性にとっては当然ではない。
その文化や幻想を変えることのほうが大変ですよ。
ブラックな仕事にしがみつく以外に、そのような生き方の選択肢もありますよね、という観点。
持ち家のローンがあって辞められない?
不動産も動産だから売ってしまえばいい、という価値観もなかなかないですね。