字が上手だと頭が良いか?
答えはNOだと思う。
私が知る限り、頭の回転が速く、多くの物事を知っている人ほど、字は下手になっていく。
字というものが、他人への情報伝達手段ではなく、自分が得た情報を記録するためのツールと認識しているためと思われる。
現在、コンピュータのタイピングさえ行えれば、人に伝えるための文字は、早く綺麗に書くことができる。
コピー&ペーストによって、ほかの文章を整理することも簡単だし。
ブログもそうだけれど、字の綺麗さよりも、いかに他人に物事を伝えることができる文章を書けるかの方が重要になってくる。
私はブログを思考整理のツールとして用いているので、情報を記録するためのツールとしての文字に近い。
しかしながら、自分の意図する漢字が自動的に補完される点において、やはり筆記より優れている。
文章の編集も自由自在だし。
現代において、文字の綺麗さはそんなに重要ではなく、電子的ツールをいかに上手に用いて表現するかの方が、圧倒的に能力として必要になる。
以上の事柄を整理すると、やはり、頭のいい人ほど字が汚くてよい理由がわかる。
そのように言っている私自身も、自分で認識する限り、めちゃくちゃ字が下手です。
自分の取ったノートは、完全に暗号化され、他人には読むことができない機密文書と化す点において、情報セキュリティ万全になります。
大学時代、私の取ったノートを見せてほしいという人がいたけれど、一回頼んだ以降、続けて頼むことはありませんでした。
その分板書だけではなく、授業中の先生の発言すべてを記録しているうえに、その状況を落書きという絵として記録しているため、後で見返すと、授業の情景まで浮かんでくるという、私自身にとっては非常に有用な「記録」であったわけです。
これで、工業高等学校から首席、特待生、推薦で大学院まで行けたと考えています。
そんな私ですが、やっぱり字をきれいに書きたいという欲求はあるんですよ。