島田紳助さんの、「自己プロデュース力」を読みました。
自分自身が進む戦略を立てて実行するということは重要です。
しかし、読後には虚しさがある。
突き詰めて、誰もいない領域を達成してしまうと、比較対象がいなくなる。
何をやっても理解されなくなる。
すごいんだけど、何がすごいのかさえわからなくなる。
しかし批判はされる。
YouTuberやVTuberが人気になるのはいいけれど、自分でもなにかすごいのかわからないし、アンチも増えて、自己肯定すればいいのか、自己否定なのか何なのかわからなくなる。
かつて数千人規模の社長を嘱望されたことがありましたけれど断りました。
潰す自信はあったけれど、成長させる自信はなかった。
それ以前に、無責任な先輩社員たちや後輩社員たちの責任は取れないよなぁ。
代表取締役社長は、全企業責任を取る必要がありますから。
知らない人がやった不正でも、「知らなかった」とは言えない。
ほぼ一人で製品を開発したことがあったけれど、他の誰も改善できなかった。
割に自分が設計開発していない部分の不具合責任を負わされ、成果は横取りされた。
製品強度を計算し、製造メーカーと密接にやり取りして、作れる精度で図面を書くという仕事は、他の人間にはできなかった。
図面の書き方そのものも変えたし。
そうなると、孤独になるんですよ。
トップなんだけど、得た実感は結局何もない。
次の目標を見つけ出して、ターゲットを切り替える必要がある。
同じ会社組織にはいられない。
島田紳助さんはそんな感じだったのだろうかとは思った。