ささかのブログ

雑多な思考整理のためにブログを活用中。
自分が生きやすくなればいいと思うけれど、教祖になるつもりはない。

学歴:工業高等学校 卒業

2016-07-04 19:34:26 | 日記
学歴:工業高等学校 卒業

と聞いたらどんな人物を想像するだろうか?

勉強のできないヤンキー?


私は大学に進もうなどと夢にも思っていなかったので、工業高等学校を受験した。
手に職が付けばいいやと、機械科に入った。

これがどハマり。

私が入った工業高等学校には、機械科、電子・情報科、応用化学科、電気科、デザイン科があった。

やりたいことの全設備は全て備わっていたのだ。

金属加工はなんでもできる。
電子工作はなんでもできる。
プログラミングはなんでもできる。
化学実験もできる。
デザインもできる。

更に図書委員になった。
欲しい本はいくらでも手に入る。

理科部に入った。
好きな実験を好きなだけできる。

ついでに生徒会にも入った。
先生との議論はいくらでもできる。


そして工業高校にあってないもの。

宿題とかほとんどないから、やたら時間がある。

大学に入る前提がないから、どんなことでも極められる。


何かを学ぼうと思ったら、工業高等学校ほど実践学習を自由にできる環境はないのだ。

ある友人は、三国志に出てくる武将をすべて覚えていた。
ある友人は、江戸川乱歩や夢野久作などの猟奇小説にどっぷりハマり、筋肉少女帯の大槻ケンヂに傾倒。
ある先輩は、アニメソングをすべて覚えていた。
ある先輩は、バカロレア大学に入学しようとしていた。

私がやらかしたことは枚挙に暇がないが、
・超電導セラミックを電気炉で焼いていたら、校舎のブレーカーが落ちた。
・ミニ四駆で二翼ヘリコプターを作る。
・1分で水槽をカラにする、超強力ポンプを自作。
・深夜1時にドラゴンクエストの洞窟のBGMが流れるプログラミング。
・2畳ほどの龍の旗を墨汁で描く。
・近所で、消火器のタンクと、ドライアイス、洗濯機のホースをもらってきて、ゴーストバスターズの格好をして、運動会を疾走。
・実験レポートの考察を漫画で描いて、先生から「続きを描け」と催促される。
・平均点が100点を超える(150点満点のサービステストで、満点をとったため)

などなど。


結局推薦で大学に入れたので、なんだかんだで大学院まで卒業してしまった。


私のような変態も稀だが、工業高等学校では、実社会で役に立つ実践的技術や知識を得ることができる。

つまり知識以外での物事の対応方法など。

身近な大人が先生で、対等にロールプレイをする。

社会の現場における人間関係の駆け引きなどは、かなり頻繁に行われる。

だまし、すかし、せめて、ひいてなどの要領はしょっちゅう行われる。

対人関係に関しては(も?)、おそらく普通高校より実践的に修行することになる。


そう考えると、私としては、学歴のためだけに大学に行くというのがよくわからない。

大学に行くために勉強するのではない。
勉強するために大学に入るのだ。

実際に大学に入ったら、大学は「単位を取って卒業する」場所で、「学ぶ場所」として学んでいる人は少なかった。

だから楽に特待生になり、大学院まで推薦で行ってしまった。


それでも大学で学べることは、社会の数%程度がいいところだ。

大体毎年ノーベル賞が選ばれているのは、ひとはまだ何かを発見し続けているのだし、この宇宙には私達の知らないことがまだ無限に存在することを示す。

つまり私たちは、まだ何も知らないのだ。

そしてそのことは、これからまだたくさんの可能性が未来に残されていることを証明する。

私たちはバカでも天才でもない。

皆が皆、50歩100歩、何も知らないのだ。
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