先日、岐阜県飛騨高山に椅子を作る工程の工場見学に行ってきました。
津山から電車を乗り継ぐこと7時間かけ、はるばる高山市へ。
津山市も高山市も山間部で非常にアクセスが悪い為、かなり時間がかかりましたが、
ゆらゆら揺れる在来線は久々にゆっくりした時間を過ごせました。
工場では材料の事から木取り、組立、塗装など一連の工程を見せていただいたのですが、
やはり一番見たかったのは、飛騨と言えば曲木の技術です。
曲木とは、金型にはめた木材を蒸して圧力をかけ曲げて、そのまま乾燥し曲線をもつ材にしたものです。
この技術はドイツで生まれたと聞きましたが、現在日本では特に椅子を中心に使われる職人技術です。
曲木に適する材料は粘りのあるナラやブナなど限られたものに使用されますが、
しなやかな曲線の美しさと耐久性を備えた素晴らしい技術です。
その工程がこちら
蒸した木材を金型にはめ込みます
しっかりと水分をつけます
プレス機にセット
ゆっくりと圧力をかけ、プレスしていきます
プレス機から取り外し、このまま乾燥させます
このように曲げられた木を使ってできた椅子の笠木がこちら
スッと伸びた木目が通り、本当に美しいです。
職人の技を間近に見ることができ、改めて手づくりの家具の素晴らしさを体感しました。
さしこうにある木の家具はどれも職人の技とこだわりが存分に詰まったものばかりですので、
ぜひ細部までご覧になってください。
他にもたくさん勉強してきましたので、またの機会にでもご紹介したいと思います。
まさ