~絵を描きました~
しずかな夜でした。
池の中だけには、本当のことが映っていました。
かなしいこと、うれしいこと、空を飛ぶ鳥、真っ白に照る月、そして、いまここにいるわたし。
それらは水の中で混ざりあって、いろんな色に変わって立ちのぼっていきました。
右手でそっと水をすくうと、月は泣き出しました。
そうか、本当はすこしがまんをしていたんだね、と、風は言いました。
遠くではつかねずみの赤ちゃんが泣いています。
おもむろに立ち上がり、足を打ち鳴らして踊ることにしました。
だって、本当のことは、本当のうちのほんの一部でしかないって、わかっているから。
だから、しずかな夜の、本当のはなし。
しずかな夜でした。
池の中だけには、本当のことが映っていました。
かなしいこと、うれしいこと、空を飛ぶ鳥、真っ白に照る月、そして、いまここにいるわたし。
それらは水の中で混ざりあって、いろんな色に変わって立ちのぼっていきました。
右手でそっと水をすくうと、月は泣き出しました。
そうか、本当はすこしがまんをしていたんだね、と、風は言いました。
遠くではつかねずみの赤ちゃんが泣いています。
おもむろに立ち上がり、足を打ち鳴らして踊ることにしました。
だって、本当のことは、本当のうちのほんの一部でしかないって、わかっているから。
だから、しずかな夜の、本当のはなし。