のほほんとしててもいいですか

ソプラノ歌手 佐藤容子のブログです。よろしくお願いいたします!

『歓喜の歌』

2023-12-10 | 『音楽のはなし』
ベートーベンの交響曲第9番、第4楽章は独唱と合唱が加わる。


歌詞にはシラーの詩『歓喜に寄す』が用いられ、その主題は『歓喜の歌』と呼ばれます。

ベートーベンが第九を作曲したのは、1822年~1824年で、ベートーベンが52歳から54歳の間だということです。

日本での初演は、1924年、大正13年11月、東京音楽学校奏楽堂で指揮はドイツ人のグスターフ・クローン氏、演奏は同校の関係者でした。


このシラーの詩が素敵です。

・・・・・・・・・・・・・
おお、友よ
この調べではない
もっと快い、喜びに満ちた調べに声を合わせよう。

歓喜よ、美しい神々の火花よ、天上の楽園の乙女よ。
われら情熱に溢れ、崇高な、あなたの聖所に足を踏み入れる。
あなたの奇しき力は時の流れが厳しく切り離したものを、再び結び合わせ、あなたの柔らかい翼のとどまるところ、すべての人々は兄弟となる。


大いなることに成功し、一人の友の友となり、
優しき女性を得た人は、歓喜の声に唱和せよ。
そうだ、この地上で、ただひとつの魂しか自分のものと呼ぶことができない者も。
そして、それをできなかった人は、この集いから泣きながら立ち去れ。

あらゆるものは、自然の乳房から歓喜を飲み、
すべての善人も、すべての悪人も、薔薇の小径をたどる。
自然はわたしたちに接吻と葡萄酒と、死の試練を受けた一人の友を与えた。
虫けらにも快楽が与えられ、天使ケルビムが神のみまえに立つ。

太陽が大空の広壮な平地を飛翔するように、喜ばしく、
兄弟よ、君たちの道を走れ、勝利に向かう勇士のように楽しく。

抱き合え、幾百万の人々よ
この接吻を全世界に
兄弟よ
星空の上に
愛する父なるかみが住んでいるに違いない。


君たちはひれ伏すか、幾百万の人々よ。
創造主を予感するか世界よ。

星空のかなたに創造主を求めよ。
星星の上に、創造主がすんでいるに違いない。












Photo by (c)Tomo.Yun
http://www.yunphoto.net


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« おやつタイムに溺れる | トップ | 和歌集比較 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
千年マルテンサイト (グローバルサムライ)
2024-03-06 00:58:12
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズムにんげんの考えることを模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。なにやら多神教的というか日本らしさようななにかによって。
返信する
ビジネスカフェテリア (お台場ガンダム)
2024-04-27 21:48:51
多神教的というか多様性ってことはダイバーシティやインクルージョンといった言葉で組織文化の重要性がグローバル企業を中心に議論されていますよね。とても大切なことだと思います。
返信する
明鏡止水 (たたら製鉄)
2024-05-05 15:35:22
日本らしさといえば日本刀や刀剣美術をついつい思い出してしまう。
返信する
Unknown (satouyouko)
2024-05-05 15:45:17
たたら製鉄さん
コメントありがとうございます!
たしかにそうてすね〜
返信する

コメントを投稿

『音楽のはなし』」カテゴリの最新記事