本日、4月23日は篠原地区センターでおもちゃ病院を開催しました。10時から開始とともに、やってこられたお客様が持ってきたのがこれ! 何とDJスタジオ!
仕組みは電子ピアノと同じですが、DJスタジオのおもちゃがあるとは知りませんでした。故障状況は、右側にあるSound Effectと書いてある6つの白いボタンが反応しないとのこと。たぶん、白いボタンの下にある、ゴムボタンやその下にある電子基板上の電極を清掃すれば直るでしょう。ということで、本体を開けてみます。
電子基板はホコリだらけ。まず、歯ブラシで電子基板を清掃します。その後、スイッチとなっているゴムボタンを外します。なんと、30個もありました。
ゴムボタンの断面は、こんな感じ。ゴムボタンの裏側にある導電性塗料が劣化して電流の通りが悪くなったか、電子基板上の配線パタンが酸化して、ゴムボタンの導電性塗料を押し付けても電流が流れないかのどちらかです。
修理としては、30個のゴムボタンの裏側にある導電性塗料を6Bの鉛筆で上塗りしました。また、スイッチとなっている30個の配線パタンも清掃しました。ここで、難問発生です。ゴムボタンを電子基板にはめ込むのが難しいのです。押し込んでも入らないし、足が2つあるので、それを裏からピンセットで引っ張り出そうと思いましたが、短くてうまくできません。さて、困った。1個でも難しいにの30個もあります。何か方法を考えないと。。。
ゴムボタンを眺めていると、2つの足がついているところに穴が空いています。何か細い針金のようなものを、この穴に入れ、そのまま電子基板の穴に押し込めばいいわけです。工具箱を漁っていると、ゼムクリップがありました。早速、ゼムクリップを使って、やってみるとうまく行きました。地道な作業ですが、30個をきれいに装着できました。
原理は電子ピアノですが、音の迫力は満点。
DJになり切って、遊ぶ子供を想像したら、思わず笑みがこぼれました。