今日、6月10日は綱島地区センターで活動しました。ここ綱島地区センターは二カ月おきの開催で、修理件数が多いのが特徴です。今日は6人のドクターで、15件のおもちゃ修理に当たりました。そのうちのいくつかをご紹介します。
まず、スヌーピーの波乗りオルゴールです。
持ち込まれたお客様によると、木製のスヌーピーがサーフボードから取れてしまったのと、オルゴールを鳴らしてもスヌーピーが動いたり動かなかったりするとのこと。スヌーピー本体は木製ボンドで接着して簡単に修理完了。さて、スヌーピーが動いたり動かなかったりするのは中を開けてみないと分かりません。中を見てみると、オルゴールを動力にして、円盤が回る仕組みになっていました。その円盤の赤丸のところに、磁石が付いています。
スヌーピーのサーフボードにも磁石が付いており、くっついて動く仕組みです。でも、磁石が弱いわけでも、外れているわけでもありません。組み立て直し、オルゴールを鳴らしてみると、問題なくスヌーピーが青い海を波乗りします(動画はこちら)。スヌーピーは青い海のどこにおいても、そのうち磁石が回ってきて動き出すのですが、お客様はスヌーピーを置いたらすぐに動き出すものと思っていたようです。仕組みをお伝えして、修理完了しました。
次に、ここ綱島地区センターの遊具を修理しました。離れたところから動物の棒に向かってリングを投げる、輪投げボードです。これは直した後の写真です。
青、黄、赤の丸い部品が大きな白いボードに組み付けられています。故障としては、この組み付け部分がたくさん壊れていました。裏側をみると、こんな感じ。丸い部品には溝があり、その溝にアクリルの板を嵌め込む構造なのですが、なんと10箇所も折れてました。しょうがないので、アクリル板と同じ厚さのベニア板があったので、大量生産しました(笑)。
表から見ると、こんな感じ。うまく治りました。
そうこうしていると、違う輪投げも壊れているとのことで、こっちも修理しました(手前)。これは足が根本から折れてしまっているので、接着だけでは心許ないので、高速道路の耐震補強をまねて、薄いプラ板を巻いて修理しました。地区センターによると、輪投げは人気だそうで、とても感謝されました。
3つ目は、ここの綱島地区センターで修理した子供用デジカメが再度持ち込まれました。前回はレンズの脱落でしたが、今回はアダプタを繋いでいないと使えないと、前回と異なる故障内容でした。中を開けてみると、リチウム電池が断線していました。つまり、内部電池では使えない状況になっていたわけです。これはハンダ付けして修理完了です。
4つ目は、子供人気の救急車。大人はスポーツカーや高級車に目を奪われますが、子供に人気の車は特殊車両です。救急車、消防車、パトカー、クレーン車など。今回の救急車は、ボタンを押すとサイレンがなって、ヘッドライトが点滅するはずが音が出ないとのこと。ヘッドライトは点滅していますから、スピーカー故障を疑って調べてみると、案の上スピーカーが断線していました。
スピーカーを交換するとサイレンも鳴るので、修理完了と思ったのですが、6つあるボタンのうち、いくつかの音が変です。そういえば、正常なサイレン音も音も小さい気がします。スピーカーのインピーダンスがあっていないのかとか考えましたが、結局お客さんの入れていた電池が消耗していただけでした。新品の電池にすると、6つのボタンともサイレンや曲が鳴ります(動画はこちら)。
忙しい修理活動の日でした。