もう、あと1ヶ月で今年もおしまいです。コロナで始まって、コロナで終わる1年でした。来年はどうなるのでしょうかね。
さて、11月の最終週、11/27は篠原地区センタで活動しました。
今回は、テスタの便利道具からご紹介します。これなんだか、わかりますか。
これは、圧着端子の電極に、縫い針をはんだ付けしたものです。これをテスターのテストリード先端につけ、針先を検針棒として使うのです。どんな時に便利かと言うと、例えば、充電式のリチウムイオン電池の小さなコネクタの電圧を測るのに使えます。
充電式リチウムイオン電池は、こんなやつです。
最近では、工作用リチウムイオン充電池で検索すると、色々なタイプのものが売られています。交換する際は、大きさ(縦・横・厚さ)、電圧(V)、容量(mA)を確認し、同じものを用意する必要があります。このリチウムイオン電池、コネクタが小さく、テスターのテストリード(赤と黒のリード線と検針棒)では、検針棒が大きく、電極に接触させることができません。そんな時、こんなアダプタを作っておくと便利です。ショートにはくれぐれもご注意を!
このアダプタは、電池ボックス周りのリード線の断線確認にも使えます。この針先でリード線の被覆を突き刺して、内部銅線に接触させ、電圧を測ることができます。今回のアダプタ以外でも、ワニ口クリップとICクリップをつないだアダプタを作っておくと、テストリードを手で押さえておく必要がなく、電圧が測定できて便利です。
この日の修理で苦労した1件のおもちゃをご紹介。天井にスクリーン投影し、音楽が流れる家庭用プロジェクターです。故障内容は音楽はなるけど、天井にスクリーン投影しないとのこと。バルブ切れかなと思って、中を開けて、色々調べてみました。
確かに、基板から照明(LEDだった)とモータへの電圧が出ていません。さらに基板を眺めていると、上の黒いICが音楽用、下の黒いICが照明とモータと想定できます。下のIC不良なら、直すことは不可能です。困った、困った。
お昼を食べて、気持ちを入れ替えたあと、LEDとモータユニットのハンダつけを外し、それぞれの動作を単体で確認し、再度取り付け手組み上げてみると、なんと直ってしまいました。結局、故障原因はわからないけど、直ったのでよかったです。おもちゃ修理は、こんなことがよくあります。原因不明なので、再発したら、またお持ちください。