5月22日は篠原地区センターの活動日でした。篠原地区センターでは、毎月の第四土曜日に定期的に開催しています。
この日、数は多くなかったのですが、非常に苦労したおもちゃがこのラジコン。結果から先に言うと、数人がかりで、昼食を挟んで、4時間以上もかかりました。
このラジコン、なんと水陸両用!。リフトアップ型のジープなのですが、大きなタイヤが浮きとなって、水の中をアメンボのように進むようです。タイヤについている溝も大きく、水をかき出して前へ進むわけです。このアイディアには脱帽ですが、車軸からモーターに水は入るはずだし、生活防水って言い過ぎじゃないかと、おもちゃドクターは思うのでした。
故障状況は、「後進は普通にできるけど、前進させると非常に遅く、少し経つと止まってしまう」と言う内容です。これだけでは、さっぱり故障原因がわかりません。電池も交換し、コントローラの電波が出ていることを確認したので、故障は車体本体となります。
「モーターを前後させるトランジスタが2個あるはず、その前進側のトランジスタ故障じゃない?」
「トランジスタ故障は、こんな中途半端な故障にならず、前進できないと言う症状になるんだけどなぁ」
「モータのブラシでも破損しているのでは?」
「モータのブラシ故障なら、前進と後進の両方に影響が出るはず。前進だけ故障にならないなぁ」
とこんな中途半端な故障は何が原因かさっぱりわかりません。電池は6本なので、9v。電池ボックスの電圧を測りながら、前進と後進をさせてみると、前進のときは大きく電圧が低下します。つまり、前進のときには、大きな電流(ショート状態)が流れ、電池が電圧を支えきれず、大きく電圧が下がっているのです。この過電流が流れるところは、基板かモータしかあり得ないので、まずは基板から確認し、次にモータへ進むことにしました。
このラジコン、水陸両用を自慢するだけあって、前後のモータにつながっているリード線も防水処理してあるので、基板ユニットを出すのも一苦労。やっとこさ、基板を取り出し、目視で確認してみました(①)。基板のどこかで、過電流が流れていれば、部品や基板が変色しているはずですが、そんな様子はありません。残念、ここじゃないのか。
次に、モータユニットを開けてモータを取り出します。このでかいタイヤを抜くのも苦労しましたが、モータユニットは、前回の菊名で直したラジコンと同じように、車軸が圧入されてます。厳しい! 今回は、モータユニットの構造が異なるので、ユニット切断することなく、車軸を抜くことができ、モータを取り出しました(②)。取り出したモータを外部電源で確認してみると、確かに前進のみ過電流が流れます。モータの中を見てみると、ブラシの先端が破損し、取れていました(③)。ブラシの破損部品が、前進の時のみ、どこかに食い込んでショートさせていたようです。こんな症状が出るなんて、破損箇所がわかっても、不思議な故障でした。
やっと原因がわかったので、モータを新品に交換します。このモータは、マブチの280タイプです。さあ、交換と言うことで、金属製のピニオンギヤを抜きます(④)。新しいモーターにピニオンギヤを移し替え、次にはモータの穴に、ネジを切ります(⑤)。モータの固定に、この穴を使ってネジ止めしているからです。モータの穴に、タップを立てます(⑥)。
以上、ブログとして書いてみると、苦労が伝わらないのですが、タイヤをとるのも苦労したし、モータユニットから車軸を抜き取るのも大変だったし、電池ボックスは開かないしと苦労の連続。それでも、3人よればなんとやらで、故障原因を見つけ出し、修理完了となりました。
今日の修理は、苦労も多い分、達成感はひとしおでした。でも、またきたら、どうしよう!?
この日、数は多くなかったのですが、非常に苦労したおもちゃがこのラジコン。結果から先に言うと、数人がかりで、昼食を挟んで、4時間以上もかかりました。
このラジコン、なんと水陸両用!。リフトアップ型のジープなのですが、大きなタイヤが浮きとなって、水の中をアメンボのように進むようです。タイヤについている溝も大きく、水をかき出して前へ進むわけです。このアイディアには脱帽ですが、車軸からモーターに水は入るはずだし、生活防水って言い過ぎじゃないかと、おもちゃドクターは思うのでした。
故障状況は、「後進は普通にできるけど、前進させると非常に遅く、少し経つと止まってしまう」と言う内容です。これだけでは、さっぱり故障原因がわかりません。電池も交換し、コントローラの電波が出ていることを確認したので、故障は車体本体となります。
「モーターを前後させるトランジスタが2個あるはず、その前進側のトランジスタ故障じゃない?」
「トランジスタ故障は、こんな中途半端な故障にならず、前進できないと言う症状になるんだけどなぁ」
「モータのブラシでも破損しているのでは?」
「モータのブラシ故障なら、前進と後進の両方に影響が出るはず。前進だけ故障にならないなぁ」
とこんな中途半端な故障は何が原因かさっぱりわかりません。電池は6本なので、9v。電池ボックスの電圧を測りながら、前進と後進をさせてみると、前進のときは大きく電圧が低下します。つまり、前進のときには、大きな電流(ショート状態)が流れ、電池が電圧を支えきれず、大きく電圧が下がっているのです。この過電流が流れるところは、基板かモータしかあり得ないので、まずは基板から確認し、次にモータへ進むことにしました。
このラジコン、水陸両用を自慢するだけあって、前後のモータにつながっているリード線も防水処理してあるので、基板ユニットを出すのも一苦労。やっとこさ、基板を取り出し、目視で確認してみました(①)。基板のどこかで、過電流が流れていれば、部品や基板が変色しているはずですが、そんな様子はありません。残念、ここじゃないのか。
次に、モータユニットを開けてモータを取り出します。このでかいタイヤを抜くのも苦労しましたが、モータユニットは、前回の菊名で直したラジコンと同じように、車軸が圧入されてます。厳しい! 今回は、モータユニットの構造が異なるので、ユニット切断することなく、車軸を抜くことができ、モータを取り出しました(②)。取り出したモータを外部電源で確認してみると、確かに前進のみ過電流が流れます。モータの中を見てみると、ブラシの先端が破損し、取れていました(③)。ブラシの破損部品が、前進の時のみ、どこかに食い込んでショートさせていたようです。こんな症状が出るなんて、破損箇所がわかっても、不思議な故障でした。
やっと原因がわかったので、モータを新品に交換します。このモータは、マブチの280タイプです。さあ、交換と言うことで、金属製のピニオンギヤを抜きます(④)。新しいモーターにピニオンギヤを移し替え、次にはモータの穴に、ネジを切ります(⑤)。モータの固定に、この穴を使ってネジ止めしているからです。モータの穴に、タップを立てます(⑥)。
以上、ブログとして書いてみると、苦労が伝わらないのですが、タイヤをとるのも苦労したし、モータユニットから車軸を抜き取るのも大変だったし、電池ボックスは開かないしと苦労の連続。それでも、3人よればなんとやらで、故障原因を見つけ出し、修理完了となりました。
今日の修理は、苦労も多い分、達成感はひとしおでした。でも、またきたら、どうしよう!?