横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

コンデンサマイクの修理(アナ雪のカラオケセット)

2017-01-21 11:16:51 | ノウハウ集
年も変わり、初めての記録です。
副業(仕事、本業はおもちゃドクター!)が忙しく、写真はあれど、投稿できませんでした。

さて、女の子に大人気のディズニーと言えば、アナ雪こと、アナと雪の女王ですよね。英語の原題は、FROZEN(凍結)なので、子供達がわかりやすいタイトルをつけたものですよね。感心します。

持ち込まれたアナ雪のおもちゃは、ハンドバッグ型のカラオケセットです。色々なアナ雪の音楽を再生しながら、マイクで歌うことができるおもちゃです。


故障は、マイクが機能しないとのことでした。

マイクの故障は、だいたいコンデンサマイクの不良かマイクのケーブル断線のどちらかです。まず、コンデンサマイクの動作を確認をします。マイクを分解して、コンデンサマイクを取り出します。

コンデンサマイクは、テスターで動作チェックができます。テスターを抵抗計にすると、マイナス(黒)側からプラスの電圧が、プラス(赤)側からマイナスの電圧が現れます。コンデンサマイクの端子のうち、ケースとつながっている端子がマイナス、反対側の端子がプラスです。つまり、コンデンサマイクのプラス側に、抵抗計にしたテスターのマイナス(黒)をあて、マイナス側にテスターのプラス(赤)をつなぎます。そして、軽く叩くなどして音を入力して、値が変化するなら、正常です。


コンデンサマイクは正常でしたので、ケーブルの導通を確認します。案の定、断線していたので、ケーブルを交換すれば終わりです。


簡単な修理だなと思っていたら、はまりました(笑)。全て動作を確認して、たくさんのネジを締めて、組み上げると、マイクが機能しません。ありゃと思って、分解して確認すると、半田つけの不良が原因でした。その半田つけを直し、動作を確認して、組み上げると、またマイクが機能しません。繰り返すこと、数回の分解・組み上げを繰り返して、修理がおわりました。

持ち込まれたお父さんには、だいぶお待たせしてしまいました。
こんなこともよくあるのが、おもちゃ修理の面白いところです。