横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

仮面ライダーのラジコン

2018-06-23 23:13:37 | 活動の記録
今日6/23は篠原地区センターのおもちゃ病院でした。ドクターは、フル出場なのに、患者さん(修理すべきおもちゃ)がやってきません。結果、この日はたった2つだけでした。こんな日も時々あります。

と言うわけで、今回はドクターが入院手続きをして持ち帰り修理した「仮面ライダーのラジコン」修理を紹介します。仮面ライダーって、バッタをモデルにしているのは有名ですよね。おもちゃドクターとしては、仮面ライダー1号の時代なんだけど、今回の仮面ライダーは、ウィザードっていうらしい。ゴレンジャー、ウルトラマン、仮面ライダーは、子供達に人気があるので、毎年新しいキャラクターが登場します。この仮面ライダー、マント着ている!



このおもちゃ、バイクのラジコンです。さすがに、前輪と後輪だけでは倒れてしまうので、補助輪が左右に付いてます。この補助輪、よくできていて、ステアリングを右に切ると、右の補助輪が縮みます。当然、左に切ると、左の補助輪が縮みます。なんと、左右にステアリングを操作すると、仮面ライダーは身体を傾けながら走行するのです。よくできています。

故障は、前進した後、後進させようとすると動かなくなるとのこと。前進も後進もモータの音は聞こえます。多分どこかが空回りしているのでしょう。モータは、ボディの中心部にあって、後輪を駆動しています。本当のバイクは、エンジンの駆動力をチェーンで後輪に伝えますが、おもちゃではチェーンの部品がありませんから、ギヤでモータの回転数を減速しながら、後輪まで駆動力を伝えています。この黄色いカバーの裏側に、幅の狭いギヤボックスが入っています。



ギヤが割れているわけでも、空回りしている様子もありません。目を凝らして見ていると、故障原因を見つけました。幅の狭いギヤボックであるため、スパーギヤ(平ギヤ)同士を組み合わせているところがあり、遊びが多すぎるため、スパーギヤが噛み合ったり、噛み合わなかったりするのです。



修理は、スパーギヤの遊びを制限する特殊なワッシャ(丸くないので、ワッシャと呼んでいいものか)を作り、組み込むことにしました。透明はプラ板で作成しました。透明なプラ板が見えますでしょうか。



これで、前進も後進も問題なく遊ぶことができるようになりました。
約1ヶ月の入院、無事退院です。

最後におまけ。
仮面ライダーの元となったバッタです。草で編んだんですよ。本物そっくりでしょう?