横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

ピタゴラスイッチのおもちゃ(篠原地区センター)

2024-09-28 12:31:21 | 活動の記録

本日、9/28は横浜市港北区の篠原地区センターで活動しました。コロナ対策も終了し、修理の様子も見学できます。試行錯誤の修理なので、時間のある方はどうぞ。

ご紹介するのは、NHK Eテレで人気のピタゴラスイッチのおもちゃです。ピタゴラスイッチは身近なモノを使ってからくりを作り、球をゴールまで転がします。見るたび、からくりに感動します。

持ち込まれたピタゴラのおもちゃはこれ。

小さなケースの中で、

①ボールが転がる、②落ちる、③はねかえる、④ふみつける、⑤ひっぱられる、⑥このストッパーが外れる、⑦はたがとびだす、⑧ここのスイッチが押される

とピタゴラスイッチのカラクリが楽しめます。故障内容は旗があがらず、最後のピタゴラスイッチの音楽がならないとのこと。早速、中を開けてみました。すると、旗を動かすバネが外れていました。

組み込んでみると、旗は上がりますが最後のピタゴラスイッチの音楽が鳴りません。旗はスイッチに当たっているのですが。そこでスイッチのボタンの後ろに、微小なプラ板をつけてスイッチの感度を上げました。

動かしてみると、ピタゴラスイッチは成功しました(動画はこちら)。ピタゴラスイッチ、楽しいですね。

 

別のおもちゃとして、マリオカートもやってきました。いわゆるラジコンですが、送信側から電波が出ているにも関わらず、車の方は動きません。持ってこられた、パパと坊やが修理を見たいと希望されたので、修理ライブ、始まりです。

まず、電池6本を確認し、本体の中を開けていくと、こんな感じ。

再度、電池を入れて、内側から電池ボックスの電圧を測ってみると、電圧が出てません。よく見ると、奥側の電極が一部腐食しています。これをリュターで削って、電圧を測ってみるとOKです。

ライブ修理は、試行錯誤し、うまくいかずにお待たせすることもあります。うまく治って、喜んだ顔も見られてよかった、よかった。

 

 


1994年製のゴジラ(菊名地区センター)

2024-09-16 16:19:20 | 活動の記録

9月なのに、まだまだ暑い!

今日、9/14は菊名地区センターで活動しました。ここは隔月開催のせいか、持ち込まれるおもちゃが多いです。この日もたくさんのおもちゃがやって来ました。

そのうちの一つは、なんと1994年製、つまり30年前のゴジラでした。

昨年、「ゴジラ −1.0」という映画がヒットしましたが、生誕70年でした。このおもちゃは、昭和から始まったゴジラシリーズの第二弾、平成シリーズが始まった時のおもちゃのようです。足の裏に、1994年東宝と書いてあります。

故障は、電池を入れても動かないし、鳴き(吠える?)もしないとのこと。中を開けてみるしかありませんが、体は柔らかいゴム製で、いくつかのゴムパーツが接着されています。無理に剥がすと、30年前のゴムでもあり、破れてしまいそうです。ゴムに影響しないディクリーザーを接着部分につけ、ゆっくり剥がすことにしました。

中を開けてみると、モータユニット内のピニオンギヤが2つ、割れていました。一般的にモータの軸につけるピニオンギヤは、8歯や10歯が多いのですが、このゴジラは、珍しい9歯のピニオンギヤでした。しかし、ピニオンギヤを取り換えても、うまく動きません。何度もモータユニットを開けては組み立てているうちに、ある平ギヤの位置がずれていることがわかりました。これを直して、スイッチを入れると、ゆっくりと歩き、肩のランプが点滅します。前を睨みながら、ゆっくり歩くさまは迫力満点!30年ぶりのゴジラの勇姿です(動画はこちら)。

 

もう一つ、小さなラジコンカーもやってきました。

遊んでいたら、こんな部品が外れたのだけど、どこの部品かわからないとのこと。

うーん、どこの部品かと思って眺めていると、前輪の中間に嵌りそうな穴があります。これは、前輪の左右バランスを調整する部品なのでした。

中を開け、前輪のモーターユニットを外し、この部品をはめてみるとピッタリ。

走らせてみると、左右も前後もうまく動きました。

他には、シャボン玉鉄砲、何箇所も骨折した犬のぬいぐるみ、子供用デジカメ(直らなかった、残念)などたくさんのおもちゃと楽しく格闘した活動日でした。