横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

あいまいな故障(篠原地区センター)

2021-01-24 18:40:04 | 活動の記録
2021年、コロナ感染に注意しながら、おもちゃ病院を開催しています。

事前予約制をとっているので、最近のおもちゃ病院は、10時のオープンに合わせて、予約の方が壊れたおもちゃを手に受付に並ぶ状況です。その後、一気に持ち込まれたおもちゃ達を限られたドクターで、限られた時間内に仕上げねばなりません。結構、忙しい。。。

1月23日は篠原地区センターの活動日でした。この日、特徴的なおもちゃ修理は、「あいまいな故障」でした。

「あいまいな故障」の一つ目は、ミニーのペンシル型翻訳器。知育玩具ですね。

このミニーーちゃん、USBで充電し、カードにかざすと、Five(5)とか英語を発音してくれます。故障状況は、「充電してカードを2〜3枚遊ぶとすぐに使えなくなってしまう。今日は、調子がいいので、その症状は出てません」とのこと。充電した状態で、何十枚と耐久試験のようにしばらく遊んでみましたが、全く問題なし。困った、今日は調子がいいのか。充電型の電池寿命の可能性はありますが、無理に分解する必要もないので、現状をお客様に説明して、完了としました。

「あいまいな故障」の二つ目は、ペンシル型のアンパンマンの知育玩具。絵にペンシルをあてると、図の名前を英語か日本語で話してくれます。

このアンパンマン、ミニーちゃんと同様に、「時々、うまく動作しない」とのこと。本の中の絵に、アンパンマンのペンシルを当ててみましたが、どれも全く問題なし。これも、今日は調子がいいのかな。確かに、実際の病院でも、こんな状況はありそうです。「梅雨時に膝が痛いのですが、今日は調子が良いんです」、なんて。そんな時、本物のお医者さんはどうするんでしょうか。このアンパンマン、よく持ち込まれ、故障が多いのがメインスイッチです。一応、メインスイッチにアルコールを少し入れて、オンオフを繰り返して、接点を清掃して、完了としました。


当然、しっかりと壊れているおもちゃもたくさんあって、それはいつも通り。例えば、ベルトの回らなくなった山岳ドライブ。

これは、モータのピニオンギヤが割れているので、交換して「しっかりと」完了。


また、水たまりで遊んで動かなくなったラジコン。

水がかかっても大丈夫ですが、深い水たまりに入れるのはちょっと厳しい。でも、長靴を履いた子供は、水溜りにわざと入るのが楽しいのですから、ラジコンも水溜りにたくさん突入しているのでしょう。メインスイッチがうまく動きません。これは、電池ボックスのサビをとり、メイインスイッチの接点を清掃して、完了としました。


おもちゃも複雑になる程、人間同様、あいまいな故障が増えるんだなぁと思った活動日でした。