横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

おもちゃドクターの在宅勤務!(アルパカ君)

2020-08-24 23:56:26 | 活動の記録

おもちゃ病院が再開したことをお伝えしましたが、今回は在宅勤務(?)をしていたおもちゃドクターの活動記録を紹介します。コロナ対策でおもちゃ病院が半年にもわたり開催できませんでしたので、個人的に依頼されたおもちゃを修理した内容です。

依頼されたおもちゃはこれ。アルパカ君です。

電池ボックスのスイッチを入れて左後ろ足付近のボタンスイッチを押しても全く動作しないとのことで、自宅に持ち帰りワクワク気分で分解してみると、

電池ボックスからの赤線、本体内から青線2本、黒線1本、本体前の方から黄線1本、白線1本が見事に外れている状態でした。断線はつなげば良いのですが、これだけ切れているとどこにつながっていたのかさっぱりわかりません。

基板には青線 2 本が残っていましたので、青線2本をその先にあるスピーカに繋ぎ、黒線はマイナスと判断して電池ボックスのマイナス側に接続、赤線はプラスと判断して電池ボックスのプラス側に接続しました。さあ、残るは黄線1本、白線1本です。

黄線と白線は、モータユニットにつながっています。動作を確認するために手持ち電源をその 2 本の線につないで動作確認したところ黄線をプラスにすると足が動き、白線をプラスにすると腰を振る動作になることがわかりました。つまり、交互に電圧をかけると腰を振りながら歩くわけです。基板内で、電圧を切り替えて出力するところを探しだし、4個のFETの部分がドライバであることを見つけ、黄線と白線を接続しました。後は組み上げて、ぬいぐるみを縫って、修理完了です。故障箇所を推定し、それが直ったときの達成感は代え難いものがありますね。

さて、こっちは本物のアルパカ。基本的に、穏やかで優しい性格だそうですが、威嚇するときは、強烈な匂いのする唾を吐いてくるそうです。 どんな匂いなんでしょうか。

 


おもちゃ病院、再開しました!(子供用トイレほか)

2020-08-23 10:37:13 | 活動の記録

さあ、皆様、大変お待たせしました。

半年ぶりにおもちゃ病院が再開しました。まだ、完全再開したわけではなく、コロナ対策しっかりやる条件付きで一部の地区センターから徐々に始まります。8/22(土)は、篠原地区センターで再開しました。

コロナ対策としては、

・前日までの予約のみ対応

・お客様は故障状況をお聞きしたら、お帰りいただき、受け取りは地区センタ経由

・ドクターはマスク着用、アルコールによる手指消毒(預かるおもちゃも消毒!)

でスタートしました。

猛暑だし、半年もやってなかったので、予約はあるのかなと思っていたら、なんと10件も予約が入っていました。コロナ対策で、参加ドクターの数も制限しているので、結構忙しそうです。さあ、頑張るぞ(というか、待っていた楽しみ)。

 

全ての修理記録を写真に残せませんでしたが、面白い修理をいくつか記録として紹介します。

 

1)子ども用トイレ

子ども用のキッチンなどは見たことがありますが、子ども用トイレが修理でやってきました。

便座を開けたり、水を流したりすると音が出るのですが、出ないとのこと。修理はスピーカを交換して完了です。面白かったのは、このおもちゃに貼ってあったシール。

本当におまるとして、トイレ練習のためのおもちゃでした。

 

2)ぬいぐるみ TUMMY君

手を握ったり、抱っこしたりスキンシップをするとお喋りする、TUMMY君です。耳とハートが動作しないとのこと。

中を開けてみれば、タッチセンサやスイッチ基板が断線していました。

修理を完了し、ハートを押すと、こころのこもった声で「ハートだよ」と答えてくれました。

 

3)ポケモンクレーン

よくあるUFOキャッチャーなのですが、ロゴはポケモン。故障状況は、レバーを押してもクレーンが下がりきらないとのこと。

故障原因としては、クレーンの鎖の巻き上げがずれてしまっているのだろうと考えました。このUFOキャッチャーの修理は、結構時間がかかります。覚悟を決めて分解し始めたところ、あるドクターから、「電池電圧、測った?」とコメント。なんでも以前、苦労して修理しても治らなかったUFOキャッチャーは、電圧不足で動作不良だったとのこと。

電圧を測ってみると、やっぱり1.1V。新品に変えてみると、全く問題なく動きました。やっぱり、電池確認がおもちゃ修理の基本ですね。

 

4)その他

10件の修理(一部、お断りしたおもちゃもあります)。全部は写っていませんが、直したおもちゃです。楽しかったなぁ。

次回は、9/26に篠原地区センターです。