本日、10月28日は篠原地区センターで活動しました。
いつものように様々な壊れたおもちゃがやってきました。壊れたおもちゃの直し方に正解はなく、おもちゃドクターの得意技×おもちゃの故障状況で色々な直し方になります。そんないくつかをご紹介します。
この可愛いトラック、タイヤが取れてしまいました。黒いタイヤの中心部分にオレンジ色の軸穴部品があり、車軸が圧入されていました。オレンジ色の軸穴部品は割れてしまって、車軸はゆるゆる。こんな時、軸穴に接着剤を入れて車軸と固定するのが一般的かもしれませんが、このおもちゃを修理したドクターは車軸を太くして、緩くなった軸穴に圧入しました。
どうやったかと言うと、車軸に熱収縮チューブを被せ、車軸を太くしたのでした。
ナイスアイディア!
次の機関車は、前面の部品が折れてしまいました。プラスチックの部品の破損はよくあること。基本は接着ですが、強度が出ない場合、色々現物に合わせて工夫します。
この機関車の修理を担当したドクターは、折れた部品の周辺をよく観察し、黄色の車体と折れた黒い部品が重なる部分があることを見つけました。黒い部品同士を接着するのはもちろん、黄色の車体にも接着して強度を出すことができました。
これも、ナイスアイディア!
最後にご紹介するのは、アンパンマンのようちえんバッグという知育おもちゃ。左側は電子ピアノになっているのですが、鍵盤を押しても音が出ません。
一般的な電子ピアノは、鍵盤を押すと導電性ゴムを基板の接点に押し付けるタイプですので、基板を取り出して接点を掃除するのが基本です。しかし、このおもちゃの鍵盤下にあるのは、プラスチックフィルムに電子パタンを印刷したフレキシブル基板でした。これを修理したドクターは、このフレキシブル基板と通常のプリント基板の接続部分に目をつけました。
赤丸のところを清掃して、うまく治りました。フレキシブル基板は断線しやすいので、無理に取り出していれば、断線していたかもしれません。
これもナイスアイディア!
おもちゃドクターの得意技×おもちゃの故障状況=色々な直し方、と言う紹介でした。