横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

進化した野球盤(篠原地区センター)

2022-05-31 10:42:57 | 活動の記録

五月の最終土曜日、5/28は篠原地区センターで活動しました。

この日、予約で10数件のおもちゃを治しました。おもちゃの進化に関心させられたのが、この野球盤。

野球盤は長い歴史を持つエポック社のおもちゃで、巨人の星(今の若い人は知らないかも、昔のスポコンアニメです)が始まると、消える魔球の機能が追加されました。ピッチャーは、玉を投げるとすぐ、バッターの前にある茶色のプレートを押し下げ、バットの下を通過させることができます。これが消える魔球で、バッターは絶対に打てないです。

さて、故障状況は、ピッチャーのレバーが引けず、玉が投げられないとのこと。バネが引っかかっているのでしょう。分割して組み立ててみれば、あっさり治ってしまいました。

治った野球盤を確かめていると(遊んでいるわけではありません)、バッターのバットがゴルフクラブのように、玉をすくい上げるカット面がついていることに気がつきました。なんと、野球盤は更に進化していて、バッターが玉を打つと、打った玉は盤の上を転がるだけでなく、玉は空中を飛ぶのでした。

箱を良く見てみると、「ボールが空中を飛ぶ、リアル3D野球盤」と書いてあります。何回か機能を確認し(くどいようですが、遊んでるわけではありません)、動画を撮ってみると、こんな感じで遊べました。長い歴史を持つ、エポック社の野球盤が着実に進化していることにびっくりしました。

そのほかでは、こんなおもちゃも。アンパンマンのミキサーです。スイッチを入れると、お話を始め、ミキサーのボタンを押すと話しがかわります。キッチンセットのおもちゃも長い歴史がありますが、着実に進化してました。

昔ながらのおもちゃが今でも進化を続けていること、おもちゃメーカーの努力にあたまの下がる思いでした。

 

 

 

 


やっぱり乾電池のチェックが基本!(赤ちゃんメリー)菊名地区センター

2022-05-17 21:34:48 | 活動の記録

5月14日は菊名地区センターで活動しました。

この日、おもちゃ修理の基本を思い知らされたのが、赤ちゃんメリー。

症状としては、メロディボタンを押すと音楽はなるのですが、音が小さく、ノイズが乗っています。電池は単二を3本使っています。一応、全部の電池をテスターでチェックしますと、弱っているけどまだ使えそう(これ、伏線です)。そこで中を開けて、基板の電圧を測ってみると、三本で(少し弱ってるので)4Vあるはずなのに、2Vしかかかっていません。

どこかで漏電していて、電圧が下がっているのだと想定しました(間違ってました)。電源スイッチを調べてみても異常ありません。回転する傘を駆動するモータに電圧を供給するトランジスタが原因かと思って、外して調べましたが異常ありません。

他のドクターから「ちゃんと電池、調べた?」と電池チェッカーをお借りして、調べ直してみると、3本のうち1本は使えない状態でした。なんと、基本中の基本、電池が原因でした。

電池は消耗してくると、テスター(内部抵抗が大きい)で正常な値を示しても、電池チェッカー(内部抵抗が小さい)では電圧が低くなるか、測れないことがあります。今回の電池は、電源スイッチを入れると、基板が要求する電流を流せず、電圧が下がってしまい、正常な動作とならなかったわけです。

やっぱり、電池チェックは基本中の基本だと改めて認識しました。

もう一つ、楽しいおもちゃを修理しました。アンパンマンのシャボン玉発生器です。

このアンパンマンのおもちゃ、スイッチが二つあり、上のスイッチは音楽が鳴り、下のスイッチはシャボン玉が発生します。故障状況としては、下のボタンを押してもシャボン玉が出ないとのこと。

シャボン玉は、下につけるタンクからポンプで石鹸液を吸い上げ、アンパンマンの頭からシャボン玉が発生させます。下のスイッチを押しても、ポンプの音がしませんので、モータの故障かもしれません。

中を調べてみると、モータは壊れておらず、スイッチが故障していることがわかり、交換して修理完了です。

動作させてみるとこんな感じ(YouTube動画)。小さなシャボン玉が音楽と共に発生して楽しいです。