横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

赤ちゃんがやってきた(篠原地区センター)

2022-11-29 14:19:23 | 活動の記録

11/26は篠原地区センターで活動しました。

この日、ドクターは5人、予約は14件もあり、結構忙しい日でした。たくさんあった修理の中で最初に紹介したいのが、学校で使う赤ちゃん学習用の人形(臍の緒がついてます!)。かわいそうに頭がとれてしまっています。なんでも、高校の先生が授業で使う赤ちゃん人形が壊れてしまい、修理できるところを探していて本ブログにたどり着いたとのこと。パパ&ママ教室で、赤ちゃん人形を使うとは聞いたことがあるのですが、今は高校の授業でも赤ちゃんへの接し方など経験するんですね。なんていい授業でしょう。

首は動かないけど、固定することはできそうです。首にシャフトを2本建てて、頭を固定しました。もう少し授業で頑張ってもらえそうです。

次に、12月が近づくと必ずやってくるクリスマスの飾りがお約束通りやってきました。この二体の人形、大きい方の人形の右手を握ると交互に踊るのですが、全く動かないとのこと。

右手を見てみると、マイクロスイッチのリード線が断線しています。それを繋いでみたら、大きい人形は動きましたが、小さい人形は全く動きません。二体を繋いでいる線が切れているのでしょう。人形の台は布製でホットボンドで付けてありますので、ドライヤーで温めながらはがしていきます。

やったのことで小さい人形のモーターユニットにたどり着きました。しかし断線はしておらず、モーターは回っています。つまり、モーターユニットの内部で、ギヤが空回りしているのでした。モーターユニットを開けてみると、ギヤが割れていましたので交換しました。元通り組み立て、右手スイッチも治すとばっちり、二体が動きました。これで今年のクリスマスは、楽しいクリスマスを演出してくれることでしょう(動画はこちら)。

たくさん直したおもちゃの中で、3つ目のご紹介は、これ。

篠原地区センターのおもちゃ(消防車)です。どこが直したところでしょうか。反対側を見てみると、

ハシゴが壊れてしまっており、プラ板で補修したのでした。

来月から12月。また、クリスマスの飾りや人形がやってくるでしょう。

 

 

 


今日は大盛況(日吉地区センター)

2022-11-06 22:12:07 | 活動の記録

11月5日は日吉地区センターで活動しました。今日のドクターは、5人。でも予約は18件もありました。地区センターの担当の方から聞くと、予約開始から2日で予約が埋まってしまったとか。ここ日吉地区センターはおもちゃ病院が人気です。

ということで、色々なおもちゃ修理をご紹介。

まずは、2つもやってきたアンパンマンの絵本。このおもちゃ、おもちゃ病院にとっては定番の品です。どのおもちゃ病院でも修理しているのではないでしょうか。

アンパンマンのペンを絵本の図柄にタッチすると、図柄の名称を発声します。それも日本語と英語が切り替えられます。故障原因も、一般的な電池を使うおもちゃの電極腐食やスピーカ故障から、基板の配線不良(はんだクラック)、センサー不良など様々です。それに、見た目は同じですが、ロングセラー商品のため、基板は改良が加えられています。今回持ち込まれたオレンジの絵本と白の絵本、どちらもペンの電源が入らないというものでしたが、原因は異なりました。

オレンジ絵本の赤ペンは、中を置けてみると、電池のマイナス側電極が腐食していました。これは電極をリューターで磨いて修理OK。もう一つの白い絵本の黄ペンは、中を開けてみると、電源スイッチがおかしいので、取り替えてみたものの、赤外線センサから出力が出ていません。パルス状のセンサ出力を作り出す発振が機能していないようです。配線不良を疑い、コンデンサやIC、センサの端子を注意しながら、ハンダつけをし直してみましたが、残念ながら治りませんでした。こっちの絵本を持ってきたお客様、ごめんなさい!

次は、ロッドアンテナがなくなってしまったラジコンです。

アンテナが折れることはあるのですが、ねじ式のロッドアンテナがなくなってしまったとのこと。機能的には、車のすぐ近くで、リモコンを操作すると問題なく動きます。手持ちのロッドアンテナは取り付け部の形状が異なるので、結構加工が必要そうです。どうしようかと唸っていると、向かいのドクターが、「これ使ったら?」とピアノ線を分けてくれました。ロッドアンテナの取り付け部にあるネジにつくように、ラジオペンチで加工しました。また、子供が怪我をしないように、突端も丸めました。いい感じのアンテナになりました。

こんなおもちゃもやってきました。1歳の赤ちゃん用バースデーケーキです。

このおもちゃ、故障内容は音が出なくなったとのことで、中を開けてスピーカーを交換しただけなのですが、トッピングがボタンになっていて、それぞれ異なる音がします。秀逸なのはローソクを建てると、ハッピーバースデーの歌を歌ってくれて、ローソクを取ると「ごちそうさま」と言ってくれます。なんとも微笑ましい赤ちゃん用のおもちゃです(動画はこちら)。

子供用の電動ドライバーもやってきました。形は本物そっくり。ブランドはBOSCHです。

全く動かなかったのですが、中を開けてみると、リード線の中の銅線が黒くなっている状態でした。リード線の中にある銅線は、いわゆる赤銅色ですが、経年劣化により、黒くなって導電性がなくなってしまうことがあります。リード線を全て交換して修理完了。動かしてみると、プラスの大きめのビットが元気よく回りました(動画はこちら)。

最後に、修理内容より、直ったおもちゃで遊ぶ方(修理後の確認?)が難しかったのがこれ。

タカラトミーのアスレチックゲームランドというおもちゃです。8つのアスレチック(障害物)をクリアしながら、ボールをゴールまで持っていくのですが、一つか2つクリアするので精一杯。

他にもたくさんありましたし、入院もありました。忙しかったけど、たくさん治せてよかった、よかった。