横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

新旧のプラレール(篠原地区センター)

2021-09-14 09:53:56 | 活動の記録

あっという間に、9月。そして、残念なことに、また緊急事態宣言となりましたので、おもちゃ病院は来週からお休みになります。本ブログのカレンダー(PC画面でご覧ください)を確認の上、ご利用ください。

9月11日は篠原地区センターで活動しました。このたくさんやってきたのが、プラレールと犬のおもちゃ。プラレールは、トミーの代表的なおもちゃで、長い歴史もあるので、オモチャ病院では定番です。トミーのHPによると、なんでも50年の歴史があるとか

手前の4台は、最近人気のトーマスシリーズのプラレール、奥の2台は、JRが国鉄だった頃のプラレール。電池1本で動くことは変わっていませんが、内部はだいぶ変わっています。まずは、古いプラレールを修理します。

機関車のD51もいい感じですが、特急つばめ(九州の特急)はなぜか郷愁を感じますね。この2台、おもちゃドクターからすると、構造が大変興味深いです。まず、中を見てみると、

D51のギヤボックスは、ブリキ製でした。D51の方が特急つばめより古いことがわかります(当たり前か、笑)。金属であるブリキのギヤボックスは、プラス側の電極も兼ねていて、電池が直接接触するようになっています。また、D51も特急つばめも、モータ出力をギヤを介して車輪に伝えるのでなく、ゴム製の回転軸を車輪に直接押し当てています。

電池の向きを示す方法も、シールを貼るのでなく、電極を繋ぐリン青銅の板を工夫しています。D51は打ち抜き、特急つばめは押し出しです。故障内容は、動かないということでしたが、電極を清掃し、ギヤボックスをあけ、モータを潤滑して完了しました。

トーマスシリーズのパーシーも動かないという症状でした。

ギヤボックスを取り出すと、当然プラスチック製。外部から電圧をかけても動きません。

ギヤボックスを開け、モータのピニオンギヤが破れていることはわかりましたが、モーターが全く動かないので、モーターもバラしてみると、ブラシ(モーターの内部電極)が破損していました。特殊なモーターでは、ブラシを再生することもありますが、これは汎用のマブチ130なので、新品と交換しました。

プラレール同様、犬ぬいぐるみ三匹きました。トーマスを分担して直したように、犬のぬいぐるみも3人のドクターが同時に修理しました。

50年の長い歴史を持つプラレール、私たちが両親、そして祖父母のプラレールを直すことで、3世代に渡る楽しい思い出に繋がるかもしれないと思うと、ちょっぴり嬉しくなりました。