横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

アンパンマンがたくさん来ました(篠原地区センター)

2021-02-27 15:08:06 | 活動の記録
今日は篠原地区センターで活動しました。

予約の件数は、10件と多くはないのですが、なぜかアンパンマンのおもちゃがたくさんきました。全部で5つも!
特に、電子ペンで、絵本をタッチする知育おもちゃが三セットもきました。いくら、子供に人気だと言っても、おもちゃ病院に持ち込まれる修理の半分がアンパンマンのおもちゃとはびっくりです。


アンパンマンの知育おもちゃは、電子ペンが故障します。電子ペンの電源スイッチを入れても、全く話さない場合は、スピーカー、内部の昇圧回路、発振回路、スイッチなど原因はたくさんあります。電源を入れて、アンパンマンが話すけど、絵本にタッチしても反応しないのは、先端のセンサー異常か、センサーを基板に取り付けている半田つけの不良が疑われます。今日の3セットは、2勝1敗でした。治らなかったお客様、ごめんなさい。

「あいうえお」覚える知育おもちゃもありました。五十音表の文字を押せば、アンパンマンやアンパンマンの仲間が話すので、楽しく「あいうえお」を覚えることがてきます。小さな「っ」も発音させることができるのにはびっくり。このおもちゃは、電源スイッチを直して完了。


アンパンマンのガチャガチャほ、中に何か入っています。お友達が違うおもちゃの部品をいれてしまい、取れなくなってしまったとのこと。また、これを直そうとお父さんが頑張って、修理に挑戦したら、音も鳴らなくなってしまった(壊した?)とのこと。

このおもちゃは、分割して、入っていた部品を取り出し、ヒューズが飛んでいた電源線を直して修理完了です。

それにしても、子供たちはアンパンマンが大好きなんだなぁと再認識させられた活動日でした。

話すくまもん(生麦地区センター)

2021-02-06 15:49:59 | 活動の記録
2月6日は、生麦地区センターでの活動日でした。最近では、密を避けるため、ドクターの数も5人に制限しているので、予約も15件くらいに絞っています。予約いっぱいで、ご遠慮したお客様、申し訳ありません!さて、今日の修理から3件、ご紹介します。

さて、最初のおもちゃは、話すくまもん。話しかけると、その言葉をオウムのように、返してきて、足踏みします。

故障内容としては、全く動かないとのこと。電池はOK。電池ボックスの電圧もOK。でも、テスターで各所の電圧を測っていると、スイッチを入れても、基板に電圧がかかっていないことがわかりました。スイッチの前までは、電圧が来ていますので、スイッチの不良です。このスイッチを交換しようとして、手持ちのスイッチをみてみると、スライドレバーの高さが足りません(写真上がオリジナルスイッチ、下が手持ちのスイッチ)。

うーん、困った。しょうがないので、スイッチを分解することにしました。このスライドスイッチは、3つの接点の上に、スイッチと一緒に動く電極があります。この接点と電極を磨いてみます。

スイッチを組み上げ電圧がきていることを確認し、くまんもんを組み上げ、修理完了です。

次は、乗り物絵本。ハンドルがついていて、運転気分で遊べます。

これは、ハンドルが取れてしまったとのこと。ハンドルの軸の部分が、破損しています。破損したところは、力のかかるところなので、接着剤だけでは、またとれてしまいそうです。
そこで、補強部品をつくって、接着することにしました。ハンドル軸にあわせて、ドーナツ状のプラスチック板をつくり、補強しました。


ご紹介する、3つ目の修理は、ファービーです。ファービーは、おもちゃというより、ペットロボット。電源スイッチもなく、勝手にお話しを始めたり、触ったり、触れたりすると反応します。

症状としては、全く動かないとのこと。ぬいぐるみをはがし、なかのねじを外し、なかをみてみると、メカと基板がぎっしり。断線もなく、目で見える故障はなさそうです。

さて、どこから手をつけてみたものか。思案していると、ひとりのドクターが色々と触っています。そのうち、ファービーが話し始めました。直ったわけでは、ありません。接触不良を疑い、配線・基板を探っていたのでした。目をつけたのは、メイン基板に、垂直に接続しているサブ基板。こいつを触ると、話はじめるので、半田つけをやりなおしてみます。

案の定、ここが原因だったようで、ファービーのお話しは安定しました。

おまけとして、地区センターの電子ピアノを見てほしいと、館長にたのまれました。ACアダプタをつなげて、しばらくすると、電源がOFFになってしまいます。ACアダプタ側が問題ないことが確認できたので、電子ピアノ側のジャック不良が想定されます。中を開けてみると、ジャックの半田つけが割れていました。これも、半田つけをやり直して完成。


犬のぬいぐるみが、修理時間の関係で、入院となりましたが、まずまずの作業ペースの日でした。