横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

タッピングビスを使った折れたプラ部品の修理(ピタゴラスイッチ)

2017-03-21 11:20:54 | ノウハウ集
小机でのおもちゃ病院記録です。

この日は、午前中にポツポツと修理依頼人が来ました。一人が複数を持ち込んだため、ドクター全員で取りかかりましたが、午後は引き取りだけでした。

その中の一つがピタゴラスイッチです。


最後にボールが転がり込むと、旗が揚がり、音楽が鳴ります。この旗が揚がるのがかなりの勢いがあるため、旗の根元が折れてしまいました。この旗の根元は形も複雑で、強度的にもかなり必要なため接着剤では歯が立ちません。


どうやって直すか悩んでいると、あるおもちゃドクターが素晴らしい修理方法を伝授してくれました。タッピングビスを使った折れたプラ部品の修理方法です。タッピングビスとは、ネジ穴を切りながら締め込むネジで、おもちゃにはプラ用のタッピングビスがよく使われます。木工用とは形が違います。鉄鋼用には、ネジの先端にドリルの歯がついており、テックスネジと呼ばれます。


このタッピングビスの頭を切断してねじの部分だけにして、折れたところの両方にねじ込むことにより強度を持たせる補修ができます。


ねじ込んだところで旗の向きがちゃんとなるように、調整するのに何度がねじ込んだり外してねじ込みの調整をしたりして完成です。


このように折れた場所を接続するには、いろいろな方法が有りドクターの独特の感性により思いもよらない方法で直しちゃう人がいます。おもちゃドクターは、皆さん色々なノウハウを持っていてとっても面白いです。

タクトスイッチの故障

2017-03-21 11:18:46 | ノウハウ集
タクトスイッチの修理に関する記録です

持ち込まれたおもちゃは、手を握ると音楽がなったり、話したりするぬいぐるみのおもちゃです。音が出なくなったとのこと。


ぬいぐるみの中に入っている基板を調べていると、手の中に入っているタクトスイッチが故障していることがわかりました。タクトスイッチは、押すと導通が生ずる簡単なスイッチで多くのおもちゃに使われています。1個10円ぐらいでしょうか。


タクトスイッチを交換すれば終わりなのですが、タクトスイッチは基板にハンダ付けするため、4本の足があります。この2本のうち、2本を使えば良いのですが見ただけではわかりません。そこで、押すと導通が変化する足をテスターで探します。


あとはハンダ付けして、手の中に戻し(これが一番大変だった。。。)、修理完了です。

木の電車修理

2017-03-21 11:16:40 | 活動の記録
篠原地区センタでおもちゃ病院を開催していたら、地区センタの木のおもちゃが故障で持ち込まれました。
開催地の地区センタが保有するおもちゃを直すこともよくあります。

持ち込まれたおもちゃは、シンプルな木の電車。車体と車輪台を停めているネジがおれてしまったようです。

車輪台はネジが貫通する空があいているだけです。車体には、ネジ穴があり、中を覗いてみると、折れたネジが残っています。新しいネジを使えば簡単な修理ですが、そのためには、この折れたネジをなんとか取り出さねばなりません。さてどうしたものか。

正攻法で、ネジ穴より大きなドリルで穴を広げていくことにしました。大きな穴があけば、折れたネジにたどり着くことができます。そうすれば、ラジオペンチで抜けると考えた訳です。


この折れたネジさえ抜けてしまえば、長いネジで車輪台を車体にネジ止めしました。長いプラスネジに、適当なワッシャをかませ、車輪台を通して、車体にねじ込みました。


これで、木の電車、修理完了です。