横浜港北おもちゃ病院の活動記録

ドクターの一人であるYoshi61が代表して記録しています

プラリペアの達人(ラジコンの修理)

2018-08-29 23:19:12 | 活動の記録
まだまだ暑い日が続きますね。

8月25日は、篠原地区センターでの活動でした。この持ち込まれたおもちゃの一つは、ラジコンでした。


ラジコンの故障は、
・無線関係の不具合
・サスペンション関係の破損
のどちらかに大別できます。

このジープは、サスペンション関係の破損でした。後輪のモータユニットが可変ヒンジで車体本体と繋がっており、バネによって後輪が上下に動くようになっています。この一番、重要なヒンジの部分が真っ二つに折れていました。力のかかるプラスチック部品の破損は、接着しても強度が出ないことが多く、金属板で補強したいところですが、ヒンジの構造上、それはできません。どうしたものか。。。

今回は接着しか方法がなく、それも元どおりしっかりつけなければなりません。そこで、接着を得意技にしているおもちゃドクターにお願いすることにしました。このドクターの秘密兵器をご紹介します。さて、何が入っているでしょうか?


中を開けていただくと、なんとプラリペアの専用容器でした。


通常、プラリペアは、注射針でアクリルパウダーに、溶剤を滴下して使用します。この方法は、結構コツが必要です。この接着を得意とするドクターは、細い筆を溶剤につけ、その濡れた筆先にアクリルパウダーをつけ、破損箇所を補修します。盛り上げることもできるので、補強も一緒にできるわけです。その筆が専用ケースに入っているのです。また、何回も筆を溶剤ビンに入れ、筆に溶剤を染み込ませることをしますので、作業中に誤って溶剤ビンを倒さないように、溶剤ビンをスポンジに嵌め込めるようにしているのです。やー、素晴らしい。

と、専用ケースと作業内容に感動していたら、完成です。赤い丸のところ、プラリペアでしっかりくっつきました。


おもちゃドクターの得意技でした。