先手番大山先生の手を考えます。
第1問
どれもありますが、大山先生の好みの手です。
A 73角 B 68銀 C 48銀
第2問
受けるのはこの手くらいです。
A 77金 B 68飛 C 77桂
第3問
反撃含みです。
A 65桂 B 45銀 74歩
第4問
ここからは即詰みでした。17手。
先手番大山先生の手を考えます。
第1問
どれもありますが、大山先生の好みの手です。
A 73角 B 68銀 C 48銀
第2問
受けるのはこの手くらいです。
A 77金 B 68飛 C 77桂
第3問
反撃含みです。
A 65桂 B 45銀 74歩
第4問
ここからは即詰みでした。17手。
今日の棋譜20200213
7月に升田先生との角落ちがありますが、省略します。
昭和14年8月、山中和正先生と木見会です。
1段差なので大山先生の平手先手番です。今ならばこのオープニングは角換わりですが、角換わりの流行は戦後になってからです。
相掛りで、5筋の歩を突き合うというのも古い形です。腰掛銀にするのも戦後のことでしょうか。
相掛りは横歩取りが厄介ですが、角交換できる形ならば28角があるので問題なし。
大山先生は先手番なのに引き飛車で受け重視、山中先生は浮き飛車で攻勢をとります。
大山先生は雁木に組みます。最初に並べた将棋と似ていますが
それは46歩69玉の形でした。今度は77桂の受けではなく
75同歩、65歩にも同歩と、素直に応じました。
後手のねらいは66銀39角38飛66角成同銀86飛の十字飛車です。48銀か68銀として66歩76銀の形で受けることもできますが
大山先生は73角から馬を作ります。この頃から馬が好きですね。
山中先生は44角を打ってから銀を取りますが、自陣角は保留する方が手が広かったです。64角と合わせるのもありそうですし。
自陣角を打った以上は、角筋を生かして攻めるしかありません。
大山先生の77金は変な形ですが、6筋が手厚い受けでした。山中先生も銀を打って手厚く攻めていきます。
76銀には61飛
銀交換して66歩、61飛か、76飛76歩71飛か、飛を引くのでは勢いが止まりますから、後手の攻めは今一つだったようです。
61飛には74歩、大山先生は と金作りをねらってけん制します。
山中先生は75銀だけでは攻め駒が足りないので、53の銀も攻めに使います。
と金を作られても65歩と合わせて
76歩に66歩、これは銀を引くのもありますが
銀交換に65銀とぶつけます。67歩の受けに
飛を切るのは仕方ないのでしょう。飛先を止められると攻めが続きませんから。
馬を作ればそれほど駒損ではないのですが
31玉と寄っても、飛を打たれると厳しいです。大山先生が明らかに有利になりました。
61歩には65飛と使うのが攻防です。
確実な攻めで3手すきか4手すきです。
先に詰めろをかけられました。
78銀66歩で、先手玉は2手すき。
51と78金で詰めろ。一度78同玉として金を入手するのもありますが
52と(51銀打42と同金51飛成41金打ならば長いが)22玉には
23歩同金32金から
13玉には25桂があるから、後手玉が詰んでいました。
この後手の攻めは飛角桂だけなので、攻撃力が足りません。雁木で受けている方に分があるのでしょう。現代将棋ならば端を絡めるとか、飛を切れる形にして攻めるとか、何か打開策を考えるところですが。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1939/08/19
手合割:平手
先手:大山2段
後手:山中和正3段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 2六歩(27)
4 8五歩(84)
5 2五歩(26)
6 3二金(41)
7 7八金(69)
8 6二銀(71)
9 4八銀(39)
10 4一玉(51)
11 5六歩(57)
12 5四歩(53)
13 2四歩(25)
14 同 歩(23)
15 同 飛(28)
16 3四歩(33)
17 2八飛(24)
18 2三歩打
19 6九玉(59)
20 8六歩(85)
21 同 歩(87)
22 同 飛(82)
23 8七歩打
24 8四飛(86)
25 5七銀(48)
26 5二金(61)
27 5八金(49)
28 5三銀(62)
29 3六歩(37)
30 7四歩(73)
31 6六歩(67)
32 6四歩(63)
33 6八銀(79)
34 4二銀(31)
35 6七銀(68)
36 7三桂(81)
37 7九玉(69)
38 1四歩(13)
39 1六歩(17)
40 9四歩(93)
41 9六歩(97)
42 7五歩(74)
43 同 歩(76)
44 6五歩(64)
45 同 歩(66)
46 8八角成(22)
47 同 玉(79)
48 8六歩打
49 同 歩(87)
50 6五桂(73)
51 7三角打
52 8一飛(84)
53 4六角成(73)
54 4四角打
55 6六歩打
56 5七桂成(65)
57 同 金(58)
58 6五歩打
59 7七金(78)
60 6四銀打
61 7六銀(67)
62 6一飛(81)
63 6五歩(66)
64 同 銀(64)
65 同 銀(76)
66 同 飛(61)
67 6六歩打
68 6一飛(65)
69 7四歩(75)
70 7五銀打
71 6七銀打
72 6四銀(53)
73 7三歩成(74)
74 6五歩打
75 7六歩打
76 6六歩(65)
77 同 銀(67)
78 同 銀(75)
79 同 金(57)
80 6五銀(64)
81 6七歩打
82 6六銀(65)
83 同 歩(67)
84 同 飛(61)
85 同 金(77)
86 同 角(44)
87 7七銀打
88 3九角成(66)
89 2五飛(28)
90 3一玉(41)
91 8一飛打
92 6一歩打
93 6五飛(25)
94 5一金(52)
95 2四歩打
96 同 歩(23)
97 6二歩打
98 4九馬(39)
99 6一歩成(62)
100 8七歩打
101 同 玉(88)
102 6七金打
103 7八銀打
104 6六歩打
105 5一と(61)
106 7八金(67)
107 5二と(51)
108 2二玉(31)
109 2三歩打
110 同 金(32)
111 3二金打
112 同 玉(22)
113 4一飛成(81)
114 2二玉(32)
115 4二龍(41)
116 投了
まで115手で先手の勝ち