名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

第239回名南将棋大会(壱)結果速報

2023-03-18 | 名将会

名古屋は桜の開花宣言があったようですが、今日は雨で気温が低いから、ここの桜は明日からでしょうか。開きかけの蕾がありました。

 

本日は第239回名南将棋大会(壱)を開催しました。結果速報です。

A級優勝

前川海里さん

B級優勝

伊藤誇吾さん

渡邊俊幸さん

C級優勝

佐野修さん(山梨から遠征だとか)

D級優勝

安田達登さん

E級優勝

荒木昭一さん

髙木弘志さん

F級優勝

大西啓雄さん

優勝された方々、おめでとうございます。

参加された皆様、ありがとうございました。

 

過去12回分の優勝記録です。

半分にして拡大します。

 

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升田将棋問題集20230318

2023-03-18 | 升田将棋研究

後手番升田先生の手を考えます。

第1問

 

麩の交換を逆用します。

A 44銀  B 34銀  C 51角

 

第2問

 

4筋の歩交換も、自然に逆用して後手有利に。

A 35銀  B 36歩  C 45歩

 

第3問

 

「寄せのセオリー」を適用します。

A 57歩  B 58銀  C 46角

 

第4問

 

かなり味の良い手です。

A 57歩  B 35角  C 29飛成

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升田将棋研究(290);四間飛車に矢倉引き角(塚田正夫)

2023-03-18 | 升田将棋研究

今日の棋譜20230318

1955年9月、塚田正夫先生と全八段戦です。

後手升田先生の四間飛車です。前にも振り飛車を指していた時がありましたっけ。明治大正生まれの先生ならば香落ち上手の経験も多かったのです。

塚田先生は36歩を突いてから77銀。玉頭位取りではなくて

引き角にするというのは、かなり珍しいです。当時の新戦法なのかもしれません。香落ち下手ならば端をねらえるので、こういう定跡はあったのかも。

引き角のあとで玉頭位取りにするというのもあり得ましたが、位はとらずに

87玉型の矢倉です。金を締まる前に3筋の歩を交換しましたが、このタイミングが問題で、37銀と上がってから交換すべきだったのでしょう。

51角68角32飛。3筋から反撃されます。37銀としてあれば、35歩44銀36銀と返せたのですが、

78金44銀37歩34飛。石田流に組まれるので作戦失敗です。対抗型では矢倉よりも高美濃のほうが堅いでしょうし、右の銀桂を使いにくいのです。

現代ならば銀冠に組みなおすのでしょうけれど、右で動くとすれば4筋の歩を交換するくらい。

46同歩同角35銀。動けばそれが裏目に出ます。

68角62角47銀33桂。升田先生としては理想的な展開です。

88玉に46歩とか36歩とかが普通なのですが、45桂でもいいのかな。

塚田先生は35角同角46銀打の勝負手です。角が逃げて45桂をとれたらまあまあでしょう。でも36歩同歩46角とか、37桂成同銀46歩とかも見えますし、

単に46同角同銀37桂成。こんなあっさりした手でも困るのか。

37同銀36歩46銀45歩。35歩には銀飛の取り合いでも先手有利とはいえないですが、44飛と逃げられて57銀37歩成同桂36歩くらいでも困ります。もちろん45同銀には37歩成で飛の取り合いにはできないです。

43角31飛を入れてから45銀37歩成

68飛47と54銀。塚田先生の桂得だけれど後手の と金の存在が大きいです。

73金に33歩同飛53桂。苦心の手順ですが、こんな桂の使い方しかないのでは。

71金34歩43飛同銀成。駒得が拡大したとは言えるのですが。

57歩に対しての受けがなくて、52成銀58歩成。飛を取られるので駒損に転落します。

42飛68と同金引58と

58同金28飛68金右35角。角桂交換になっていて、玉の堅さを同等と見ても、瞬間の攻め駒の数は0対4です。手順に飛角を配置されて、35角は攻防の手ですし、先手劣勢は明らか。

61桂成57銀で、先手玉は2手すき。後手玉は3手すきにもなっていません。57同金同角成68銀打69角でも受けにくいし、先に飛を切られる57同金78飛成同玉57角成でも受からないです。この後手玉はゼットなのですね。

69金36角。この角も攻防の手です。

79金61金同成銀67桂。受けは難しくて

87玉79桂成同金

29飛成49歩に31金ですか。43飛成には61銀なので

62飛成49竜78金打67桂まで。

 

まだ振り飛車ブームではありませんが、時々振り飛車が見られるようになってきた頃です。居飛車側の急戦も持久戦も未開発でした。升田先生の指し方は粗削りだけど現代的に見えます。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.60 棋譜ファイル ----
開始日時:1955/09/08(木) 00:00:00
棋戦:全八段戦
戦型:四間飛車
手合割:平手  
先手:塚田正夫
後手:升田幸三
手数----指手--
   1 2六歩(27)  
   2 3四歩(33)  
   3 7六歩(77)  
   4 4四歩(43)  
   5 2五歩(26)  
   6 3三角(22)  
   7 4八銀(39)  
   8 3二銀(31)  
   9 6八玉(59)  
  10 4三銀(32)  
  11 7八玉(68)  
  12 4二飛(82)  
  13 9六歩(97)  
  14 9四歩(93)  
  15 3六歩(37)  
  16 6二玉(51)  
  17 5八金(49)  
  18 7二玉(62)  
  19 5六歩(57)  
  20 8二玉(72)  
  21 6八銀(79)  
  22 7二銀(71)  
  23 7七銀(68)  
  24 5二金(41)  
  25 7九角(88)  
  26 2二飛(42)  
  27 6六歩(67)  
  28 6四歩(63)  
  29 6七金(58)  
  30 6三金(52)  
  31 8六歩(87)  
  32 7四歩(73)  
  33 8七玉(78)  
  34 4五歩(44)  
  35 3五歩(36)  
  36 同 歩(34)  
  37 同 角(79)  
  38 5一角(33)  
  39 6八角(35)  
  40 3二飛(22)  
  41 7八金(69)  
  42 4四銀(43)  
  43 3七歩打    
  44 3四飛(32)  
  45 1六歩(17)  
  46 5四歩(53)  
  47 1五歩(16)  
  48 8四歩(83)  
  49 4六歩(47)  
  50 同 歩(45)  
  51 同 角(68)  
  52 3五銀(44)  
  53 6八角(46)  
  54 6二角(51)  
  55 4七銀(48)  
  56 3三桂(21)  
  57 8八玉(87)  
  58 4五桂(33)  
  59 3五角(68)  
  60 同 角(62)  
  61 4六銀打    
  62 同 角(35)  
  63 同 銀(47)  
  64 3七桂成(45)
  65 同 銀(46)  
  66 3六歩打    
  67 4六銀(37)  
  68 4五歩打    
  69 4三角打    
  70 3一飛(34)  
  71 4五銀(46)  
  72 3七歩成(36)
  73 6八飛(28)  
  74 4七と(37)  
  75 5四銀(45)  
  76 7三金(63)  
  77 3三歩打    
  78 同 飛(31)  
  79 5三桂打    
  80 7一金(61)  
  81 3四歩打    
  82 4三飛(33)  
  83 同 銀成(54)
  84 5七歩打    
  85 5二成銀(43)
  86 5八歩成(57)
  87 4二飛打    
  88 6八と(58)  
  89 同 金(67)  
  90 5八と(47)  
  91 同 金(68)  
  92 2八飛打    
  93 6八金(58)  
  94 3五角打    
  95 6一桂成(53)
  96 5七銀打    
  97 6九金(68)  
  98 3六角打    
  99 7九金(69)  
 100 6一金(71)  
 101 同 成銀(52)
 102 6七桂打    
 103 8七玉(88)  
 104 7九桂成(67)
 105 同 金(78)  
 106 2九飛成(28)
 107 4九歩打    
 108 3一金打    
 109 6二飛成(42)
 110 4九龍(29)  
 111 7八金打    
 112 6七桂打    
 113 投了        
まで112手で後手の勝ち

 

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