昨日の話の枝分かれなので、蛇足だという気もしますが、定跡本には先手の工夫が書いてあります。
53銀が浮いているからと86歩から動いたのですが。86同歩同飛85歩88飛64銀の時に22角成、先手から角を交換します。
22同銀78金73桂77桂
この図の評価値は+37で互角です。ここで後手の86歩が疑問手なのですが、定跡本では当然のように書いてあります。これも実戦例なのでしょうか。85歩同桂86飛
84歩66歩77桂成同銀85歩89飛
この図の評価値は+304で先手有利。後手がおかしなことをしています。
後手が86歩を突きたければ、桂を跳ね合わずに突くべきで
69角のねらいがあります。定跡本では77金と受けて87角の打ち込み。
86金がすごい手ですが、実は76角成とすれば難しくて
85歩87歩同金85馬
この図の評価値は+18で互角です。
戻って、定跡本では
86金を同飛77銀82飛96角
角は取れなくて、歩切れなので86金しかありません。同銀を同飛と取れなくて76角成
83歩同飛85銀87歩74銀
激しい展開ですが、この図の評価値は+352で先手有利です。多分これが実戦例で紹介したかったということなのでしょう。
なお途中の76角成のところは96角成として
96同歩79角87飛73桂
この図の評価値は+122で、後手としては歩切れが痛いですが、まだ互角の範囲です。
ちょっと面白い変化もあるのですが、正確に指せば互角というところでした。
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