20160820今日の一手
8月6日の名南将棋大会から、KさんとOさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
角頭歩がテーマでした。先手番から。
これは米長先生の角頭歩戦法という本、あるいは米長の将棋6に載っています。
84歩に22角成同銀77桂
手損ですが77桂の味は良いです。この局面から87角とか54角とか95角とか33銀とか、という変化は角頭歩戦法の本を読んでみてください。
この本を高校生の頃(リンクは93年出版ですが、もっと前に別の出版社で出していたはず)に愛読して使っておりました。
でも振り飛車党は44歩と止めるのです。
これで86歩を生かす指し方がわかりませんでした。
米長先生も中原先生に44歩と止められて、銀冠に組んだけれども作戦負け、という将棋が米長の将棋に載っています。(高校生の頃は知らなかったのですが。)相居飛車で銀冠に組むというのは、相手が(後手番の時の戦法ですが)86歩同歩同飛と交換してもらったときに選べる戦法で、85の地点での歩交換では手損になるから駒組みが遅れます。
なお、米長の将棋では
こういう形なら悪くないと書いています。
そこで関少年は考えた。86歩を突かずに
桂を跳ねて使っていました。昔から変な戦法が好きだったのですね。
これは相手がおとなしくしていれば
こういう形を目指して指すのですが、
86歩を突かずに角交換した形の立石流を目指せばいまでも使えそうです。(玉を囲う前に66飛まで指しておけば、44角と打つ嫌がらせを回避できそうです。)
なお、この先に桂を跳ねるアイデアはみなさん思いつくのでしょう、後に奇襲大全にも載っていて、驚きました。
さて、後手番の角頭歩に移ります。
アマレン会員誌で皆さん読みましたよね。名南将棋大会で何人かに評価を聞いて、考えてみました。武田俊平さんは、角交換振り飛車(ダイレクト向い飛車)で得だろう、という見解です。
まず従来の知識から。大学生のころに知りました。週刊将棋かな?
25歩同歩同飛
が素直な対応です。88角成同銀33桂
武田俊平さんは21飛成22飛に触れていましたが、23飛成22飛24歩
とすれば と金が作れます。23飛同歩成45桂
これで形勢不明です。と金を作ったのですが45桂もなかなか、という評価です。
今この局面を考えるに、24角62玉28飛
として先手がよいのではないかと思います。と金を作って駒得ですから自陣飛車で持久戦にします。どうでしょうか。
最初に思ったのは、66歩でどうか
これをNさんに聞いたら、44角~22飛~33桂だと。
こういう図ですね。48銀は38に上がるものかもしれません。
後手が25歩から動くと、同歩同飛同飛同桂28飛26歩38金
44角をどかして26の歩を取ったり65歩と突いたりを狙います。これで先手がまあまあ。
25歩が怖くないのなら
こういう持久戦です。ゆっくり44角を追って模様を張ります。
最初は居飛車穴熊にして、と思ったのですが、2筋に備える必要があり、こういう将棋になるのでしょう。
これでどうですか?と手の見えるMさんに聞いたら、筋違い角で優勢、と一刀両断です。
25歩は急がなくてよいから負担にさせるべき、1筋の端攻めもある、ということでした。後手を持ちたくないですね。
先手番の角頭歩でも
やはり後手が指しやすそうです。
ということで、角頭歩は筋違い角が天敵が結論です。
であれば、先手番で86歩を突かないで22角成同銀77桂は可能性があるということです。だけど後手に振り飛車にされたらどうしようか、など悩みはありそうです。
という結論を得て、筋違い角のスペシャリストYさんに「角頭歩をされたら喜んで筋違い角を打ちますよね。」と聞いたら、「いや、あえて指しません!」と冗談を言われて大笑いしました。
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