名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS3-5 先手角道オープン向い飛車(9)

2024-04-27 | 基本定跡の研究

先手から動くのは無理そうなので

この図から自重して、38玉62銀28玉53銀38銀

玉を囲って待つほうが自然でしょう。後手もゆっくり指しそうなところではありますが、74歩としたら86歩

というのが定跡本にあるので、実戦例なのでしょう。86同歩同飛に同飛同角と交換すると53の銀取りになってしまうので、85歩88飛64銀

66歩に75歩

ここは65歩の反発もありそうですが、定跡本には書いていないので、後ほど調べます。67銀52金右

AIに聞いてみると、75歩同銀76歩と収めておいて、先手が悪くないようです。多分実戦例で、78金55歩同歩同銀

76歩同銀66銀が後手のねらいなので、ここは75歩を取りますが、少し先手が悪そうで、56歩58歩64歩

としておけば、後手ペースです。でも定跡本(実戦例)では

75歩86歩同飛同飛同角56歩

田中先生は先手自信なしとしているのですが、この図の評価値は+101の先手ペースです。68角66銀56銀に76飛

というのが後手の有力手ですが、79金88歩46角

後手は91角成を防ぎにくいので、57銀不成同角56飛が最善のようですが、

68金89歩成84飛

この図の評価値は+210に上がります。

でもちゃんと指していれば後手ペースのようですね。

ということでここまで戻って

65歩はどうでしょうか。65同銀22角成同玉

46角64角同角同歩75歩

75歩を取るところでは、83歩同飛77桂74銀75歩63銀というのもありそうなところでした。33角77桂76銀78金32金55歩

55同歩は54角、55同角は53角(56歩~64角成ねらいで先手よし)です。86歩84歩同飛85歩87歩成同金同銀成同飛82飛86飛55角

この辺りはどう指しても一局なので、手順を覚えても仕方がないところですが、評価値は0付近の互角で推移しています。

要するに

53銀が浮いていると言って、86歩から動くのは (86同歩同飛85歩以下) 互角の戦いででした。定跡本には別の変化も載っているので、明日調べてみましょう。


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