時々、思い出したかのようにお送りする「過去の曲を振り返ってみよう」。今回はタンポポの「たんぽぽ」をテーマに書いてみたいと思います。
Buono!のCMが話題となっていますが、ハロプロで三人組ユニットと言えば、元祖と言えるのが「タンポポ」です。タンポポと言っても、その活動期間に於いて第一期から第三期とありますが、今回書く「たんぽぽ」は飯田圭織、石黒彩、矢口真里の三人の第一期タンポポの曲です。
そんな事はわざわざ書かなくても知ってる!と言う方も少なくないと思いますが、タンポポが結成されてから早10年。この曲がリリースされたのも9年前とあって、この三人によるタンポポはよく知らないというハロプロヲタな方、更には「タンポポって何?」という人もいると思います。そんな方に軽く解説すると…と思いましたが、私が色々書くよりWikipediaが詳しいと思いますのでリンク貼っておきます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%83%9D_(%E3%83%8F%E3%83%AD%E3%83%BC!%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88)
タンポポを知らない世代の方に第一期タンポポの魅力を一言で言うなら、ズバリ「歌声」です。三人それぞれに声質がハッキリと異なる第一期タンポポは、ハーモニーも心地よく響きます。彩っぺのドスの効いた低音、矢口のキーの高い高音、やや低めながらナチュラルなカオリンの中低音。その歌声が切なく絡み合うデビュー曲「ラストキッス」は、今聴いても全然古くさくないどころか、今だからこそハロプロでこういう曲を歌えるユニットが欲しいとさえ思えます。
ラストキッス/タンポポ
http://jp.youtube.com/watch?v=J7sspFL2mtw&fmt=18
そんな三人の魅力が最大限に詰まったアルバム「TANPOPO1」は、ハロプロの歴史に於いては勿論の事、アイドルミュージックの歴史にも残る名盤ではないかと私は思っています。全編に渡ってジャケット写真通りの、ちょっと陰のある女性の世界が展開される一枚。今なら、中古でかなり安く手に入りますから、是非聴いてほしい一枚です。
Amazonで見たら、中古は1円からありました…。
そんなタンポポが歌う、まさにタンポポのテーマソングとも言えるのが「たんぽぽ」。元々はアルバムに入っていたものが、好評につきシングルカットされたという流れです。
たんぽぽ(Single Version)
カオリンは、この曲の歌詞が大好きだとかつて語っていましたが、歌詞に「どこにだってある花だけど~」とある部分が、私にはまさにタンポポの事、そして当時のモーニング娘。の事を歌っているように思えるのです。「風が吹いても負けないのよ~」は、まさに当時娘。が置かれていた立場、売上が伸び悩んでいた時のメンバーの気持ちそのものではないでしょうか。
タンポポというユニットは歌声以外の部分、特にアイドル性という面については決して一級品なアイドルではなかったと思います。ビジュアル、トーク、特に他より優れていた訳ではありません。しかし、歌に関しては譲れないと、三人は娘。の時以上のモチベーションでタンポポに臨んでいたように思います。三人は娘。曲ではあまり活躍の場がなかったから尚更です。
そんな気合いが多少ボーカルに影響を与え、この曲でも歌い方に力みが感じられなくもないのですが、そんな本人達の思い入れの強さが武器となり、三人の持ち味がいかんなく発揮され、歌詞、曲、アレンジ、ボーカルと見事に融合して完成度を高めた感があります。
私は初期の娘。メンバーでは彩っぺの歌声が大好きで、この曲でも彩っぺの声の抜き方、例えばサビの「負けないのよ~」の部分とか堪らないのですが、カオリンやヤグチも歌声のおいしい部分がちゃんと活かされているので、その辺りを聴いてみるのも面白いかと思います。
この曲は三人の歌声もさる事ながら、イントロがまた素晴らしい。そして、イントロと同じ旋律でエンディングになっていきます。その音色は、風が吹いても負けない者達がスターへの階段を実はこの後昇っていく事を、ささやかに告げている。そんな風に今となっては思えるほど、力強く響いています。この曲が発売された夏が終わり、秋を迎えた頃にモーニング娘。は一躍国民的アイドルへと登り詰めるのでした。
たんぽぽ(Single Version)/タンポポ
作詞・作曲/つんく 編曲/小西貴雄 1999/6/16発売
Buono!のCMが話題となっていますが、ハロプロで三人組ユニットと言えば、元祖と言えるのが「タンポポ」です。タンポポと言っても、その活動期間に於いて第一期から第三期とありますが、今回書く「たんぽぽ」は飯田圭織、石黒彩、矢口真里の三人の第一期タンポポの曲です。
そんな事はわざわざ書かなくても知ってる!と言う方も少なくないと思いますが、タンポポが結成されてから早10年。この曲がリリースされたのも9年前とあって、この三人によるタンポポはよく知らないというハロプロヲタな方、更には「タンポポって何?」という人もいると思います。そんな方に軽く解説すると…と思いましたが、私が色々書くよりWikipediaが詳しいと思いますのでリンク貼っておきます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%83%9D_(%E3%83%8F%E3%83%AD%E3%83%BC!%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88)
タンポポを知らない世代の方に第一期タンポポの魅力を一言で言うなら、ズバリ「歌声」です。三人それぞれに声質がハッキリと異なる第一期タンポポは、ハーモニーも心地よく響きます。彩っぺのドスの効いた低音、矢口のキーの高い高音、やや低めながらナチュラルなカオリンの中低音。その歌声が切なく絡み合うデビュー曲「ラストキッス」は、今聴いても全然古くさくないどころか、今だからこそハロプロでこういう曲を歌えるユニットが欲しいとさえ思えます。
ラストキッス/タンポポ
http://jp.youtube.com/watch?v=J7sspFL2mtw&fmt=18
そんな三人の魅力が最大限に詰まったアルバム「TANPOPO1」は、ハロプロの歴史に於いては勿論の事、アイドルミュージックの歴史にも残る名盤ではないかと私は思っています。全編に渡ってジャケット写真通りの、ちょっと陰のある女性の世界が展開される一枚。今なら、中古でかなり安く手に入りますから、是非聴いてほしい一枚です。
Amazonで見たら、中古は1円からありました…。
そんなタンポポが歌う、まさにタンポポのテーマソングとも言えるのが「たんぽぽ」。元々はアルバムに入っていたものが、好評につきシングルカットされたという流れです。
たんぽぽ(Single Version)
カオリンは、この曲の歌詞が大好きだとかつて語っていましたが、歌詞に「どこにだってある花だけど~」とある部分が、私にはまさにタンポポの事、そして当時のモーニング娘。の事を歌っているように思えるのです。「風が吹いても負けないのよ~」は、まさに当時娘。が置かれていた立場、売上が伸び悩んでいた時のメンバーの気持ちそのものではないでしょうか。
タンポポというユニットは歌声以外の部分、特にアイドル性という面については決して一級品なアイドルではなかったと思います。ビジュアル、トーク、特に他より優れていた訳ではありません。しかし、歌に関しては譲れないと、三人は娘。の時以上のモチベーションでタンポポに臨んでいたように思います。三人は娘。曲ではあまり活躍の場がなかったから尚更です。
そんな気合いが多少ボーカルに影響を与え、この曲でも歌い方に力みが感じられなくもないのですが、そんな本人達の思い入れの強さが武器となり、三人の持ち味がいかんなく発揮され、歌詞、曲、アレンジ、ボーカルと見事に融合して完成度を高めた感があります。
私は初期の娘。メンバーでは彩っぺの歌声が大好きで、この曲でも彩っぺの声の抜き方、例えばサビの「負けないのよ~」の部分とか堪らないのですが、カオリンやヤグチも歌声のおいしい部分がちゃんと活かされているので、その辺りを聴いてみるのも面白いかと思います。
この曲は三人の歌声もさる事ながら、イントロがまた素晴らしい。そして、イントロと同じ旋律でエンディングになっていきます。その音色は、風が吹いても負けない者達がスターへの階段を実はこの後昇っていく事を、ささやかに告げている。そんな風に今となっては思えるほど、力強く響いています。この曲が発売された夏が終わり、秋を迎えた頃にモーニング娘。は一躍国民的アイドルへと登り詰めるのでした。
たんぽぽ(Single Version)/タンポポ
作詞・作曲/つんく 編曲/小西貴雄 1999/6/16発売