ネットで被災したハロヲタさんの話を見かけました。津波で家が流されたそうです…。我が身に置き換えようとしても、想像を絶する状況で、頭に浮かぶのはニュース映像。家と家財道具が一瞬にして流されてしまった恐怖を思うと、なんと答えれば良いものか。
その方曰く、その後の避難生活ではスマイレージの「がんばらなくてもええねんで!!」に励まされたとか。
私は勘違いをしていたのかもしれません。こういう時に必要な音楽は前向きな元気ソングが良いのかと思っていました。でも実際に苦しい立場に立たされた時に聴きたくなる歌は、そんな単純なものではないのかもしれません。
スマイレージ 「○○ がんばらなくてもええねんで!!」 (Dance Shot Ver.White)
昨年夏にスマイレージがこの曲を発表した時に私は、「デビュー一年目の新人にがんばらなくてもいいなんて歌わせるとは何を考えているのだ」と憤りました。振り付けもミニスカートで足を上げたりするもので、
「そっち方面こそ頑張らなくてもええわい!」
と思ったものです。
そんな脱力ソングが被災者の方に勇気(?)を与えた。力が抜けそうになる歌だからこそ、起こり得ない非現実的な状況に置かれた者の心を打ったという事でしょうか。
つんくPの書く詞は、秋元氏がAKBに書く詞と比べると現実味が乏しいものが多い。現実路線であったとしても言葉遊びで照れ隠しのような形で仕上げる。日頃は、もう少しリアリズムを追求しても良いのでは?と思うつんくPの歌詞なのですが、先ほどの被災者の方のエピソードを知ってから、単純に非現実路線を批判するのも違うかなと思い始めました。
わかりやすいように身近なものに置き換えて考えてみると、失恋をした時に聴く歌として、心に受けたその傷が深ければ深いほど、等身大な失恋ソングより、破滅的な失恋ソングを聴きたくなる。それに似ているような気がします。
えっ、そんな気分にはならない? というか、その例えと被災して家を失った人が頑張らなくてもいいんだと楽な気持ちになれる歌は意味がまた違う?
なんか段々わからなくなってまいりました。もう一回最初から整理して原稿を書き直しますね。
えっ、書き直す必要はない?がんばらなくてもいいんですか?(苦笑)。