サッカー日本代表は七月に行われる南米選手権(コパ・アメリカ)に招待されています。南米の国が集まって行われるこの大会、ゲスト国として日本が出場するのです。
しかし、震災の影響でJリーグの日程が変更になり、本来は南米選手権のために中断期間となっていた七月に、震災の影響で延期となっている試合を行なう事が決定しました。
これを受けて、Jリーグの各クラブからは南米選手権への辞退を求める声が上がっています。代表に選手を取られたチームはリーグ戦を主力抜きで戦わなくてはなりませんから、それは当然の抗議。数年前、五輪代表に何人も取られた広島がJ2に降格した事がありましたが、そういう事が起こりうるだけに各クラブが反対するのは理解出来ます。
しかし、せっかく南米というアウェイで強豪揃いの南米諸国と戦えるチャンスなのに、その権利を捨ててしまうのは惜しい。
参加すべきと主張する人達が既に主張している意見として、海外組を中心に構成してみてはどうかという意見があります。私もこの意見に賛成。代表チームも大事ですが、Jリーグも大事。まずは海外組で代表チームを作って、不足分をJリーグの若手で補うのはいかがでしょうか?オリンピック出場を目指すU-22代表チームから選手を選ぶのです。Jクラブへの影響をなるべく少なくするため、1チームにつき一人しか選ばないという事でいかがですか?まあ、全てのチームから選ばれる訳ではないから、結局は不公平感は残りますが。
12年前の南米選手権にも日本代表は呼ばれています。当時の監督だったトルシエ氏は、前年のW杯フランス大会を戦ったメンバーを主体としたメンバー構成で臨みました。
しかし、結果は芳しいものにはならなかった。特にホームであったパラグアイとの試合では完敗を喫し、その結果が日本代表の守備のテコ入れと選手の世代交代に繋がったと言われています。
W杯やアジアカップの好結果はひとまず忘れて、次のステージに登るために次世代選手の育成も兼ねて若手選手を南米選手権へ。そう願っています。