tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

利休の風景 山本兼一著 淡交社刊

2013-01-13 18:35:05 | 本棚の中から
1月13日

さすがに寒中です。

朝の冷え込みはもの凄く、水道も蹲の水も凍りついております。
蹲には、よく小鳥が水を求めて来ておりますが、凍っていてはどうしようもありません。

今日は久しぶりのお休みです。

完全オフの日曜日。朝から何をしようかと思い巡らしておりましたが、結局本を読むことにしました。



利休の風景 山本兼一著 淡交社刊

暮れの内に送られて来ておりましたが、手にすることすら出来ない状態でしたので、今日やっと封を切って取り出しました。

中には振替伝票が入っておりまして、このまま読み始めるとお金を払う前に読んでしまうことになりますが、暫しお許しを願ってページをめくり始めておりました。

お茶の歴史を勉強しようとすると、必ず出てくる歌や言葉があります。

それも、村田珠光・武野紹鷗・千利休といった、茶の湯草創期の巨人たちが今に伝える茶の湯の真髄を歌や言葉に例えて残したものです。

作者は著書の中で次のようなことを書いております。

村田珠光  藁屋ニ名馬ヲ繋タルカヨシ
  侘茶といえど、かならずしも枯れて寒々しい世界ばかりを喜ぶのではない・・・

利休居士  花をのミ 待らん人に山ざとの 雪間の草の 春を見せばや
  枯れかけてかじけた寒々しい世界にあって、いままさに芽吹こうとしている生命の美しさ・・・

武野紹鷗  見ワタセハ 花モ紅葉モナカリケリ 浦ノトマヤノ 秋の夕グレ
   この歌が侘茶の心といい、ただ枯れてうらぶれた風情を楽しんでいるばかり・・・

こんな風に、書きながら進んでおります。

まだ半分くらい、この先も楽しみです。
コメント
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