tyakoの茶の湯往来

日常生活の中から茶道の事を中心に、花の事、旅の事、そして、本や写真の事など、気ままに書いて見ようと思ってます。

一笑百福の軸は・・

2013-02-18 17:57:12 | 禅語今昔
2月18日(月) 雨水

今日は雨水。降る雪が雨へと変わり、氷が解け出すので農作業の準備を始めるころとされております。

そして、今日は雨水の中でも初候といわれ、早春の暖かな雨が降り、大地が潤い目覚めるころに当たるそうです。
そんな日でしたが、暖かな雨どころか朝から時折白い物がちらほら・・・。やっぱり雨の一日になってしまいました。

今日はストレッチから始まりました。久振りのためか帰って来た今も筋肉が痛むような重さを感じております。でも、気持ちは爽やか・・といったところです。



一笑百福 

この軸は、総持寺貫主大道晃仙禅師様の揮毫されたものです。

「笑う門には福来る」と同じように、解釈すればよろしいのでしょうか。

 笑いは感動与える。
 笑いは気持ちを安らかにする。
 笑いは心を温める。
 笑いは人と人とを結びつける。
 笑いは頭を空っぽにしてくれる。

思いつくままに書いてみましたが、笑いの効果効用はたくさんあると思います。



どのお顔も幸せが満ち溢れているようです。

この墨蹟は、以前お茶会があるときに、お願いいたしました墨蹟の中に一緒に入っておりましたもので、禅師様のお気持ちをありがたく頂戴いたしました。

直ぐに軸に表装して茶会に使わせていただきましたことは云うまでもありません。





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結界は無くてはならない・・・

2013-02-17 18:10:17 | 茶の湯
2月17日(日)

朝から冷え冷えとして、風も吹かないのに寒い一日でした。

午前中いっぱいで済ませようとした用事が午後までかかり、結局夕方まで自由な時間がなくなってしまいました。

今日は茶道具の中で、地味な存在ですが、これがないと茶席が締まらない結界のことです。

結界とは何なのでしょう。改めて考えて見ました。



竹の結界

結界とは、本来は仏教用語で、仏道修行のために僧尼の衣食住地に境界や制限を設ける事をいい、寺院の内陣と外陣の間や僧俗の座席の境に設けた木柵をいう。
茶の湯ではこれらを工夫して、風炉先の代用品として、道具畳と客畳とを仕切るのに用いる具をいう。(中略)
歳月を経るごとに工夫され、一枚板や竹一本を代用するようになった。(原色茶道大辞典・淡交社刊より)

お寺などの山門に太い木が据えられておりますが、あれが正に結界で、俗世界と聖域との境であるわけです。

お茶席では、広間での茶会などに多く使われて、点前座と客座とを竹一本で区切っております。

たった一本の竹ですが、無くてはならないもので、広い茶席をビッシと締めております。

この結界も青竹を使うと、さらにすがすがしくその存在感を増します。
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お雛様に早蕨で春近し・・

2013-02-16 18:34:45 | 茶の湯
2月16日(土)

朝から冷たい北風が吹きつける寒い一日でした。

今日は朝からお稽古でしたので、準備のため外に出ることがしばしば・・・寒い。

今日みたいに寒い日は、早めに炭をおこしお湯を沸かして用意しておきます。
考えて見れば、昔はこの炉壇の火だけで暖をとっていたのですから、今では考えられない事です。



今週の床の間

軸は「巌松無心風来吟」で、私の好きな禅語です。
そのためか1年の内何度か掛けることがあります。

何を掛けようか?と思案して、軸の保管棚を見ながら考えていると、どうしても好きな軸に手が行ってしまうようです。



早蕨
お菓子屋さんから届いたお菓子は早蕨でした。

割って口に入れるとほんのりと柚子の味がする美味しい饅頭でした。

先週も饅頭だったような気がしましたが、お菓子の種類はお任せですので文句は言いません。毎週届けていただけるだけで助かっておりますから・・・。



お雛様の茶碗

少し早めですが、今週からお雛様の茶碗を出しました。

2種類のお雛様を出してありますが、使い方は偏っているような気がいたしますが・・・。

こうして今週のお稽古が終りました。
皆さん、一緒に始めて、一緒に終わり、挨拶をして一緒に帰ってゆきます。

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お茶室を知らないと・・・

2013-02-15 18:12:13 | 茶の湯
2月15日(金)

朝から今にも降りだしそうなお天気でしたが、案の定昼ごろから、雨の中に白い物が混じりながら降りだしてきました。

こんな降り方ですから、積もるとは思いませんが、昼間だというのに冷え込んでおりました。

雨が降ってもお稽古です。

先週までの大炉から、8畳の広間に変わりましたが、皆さん長年の経験で戸惑うことなくお稽古をしております。



8畳の炉

炉はこの切り方が一般的ですが、公共の施設などで見かけるのが、使い物にならない逆勝手に切ってあるのを見ることがあります。

大工さんや設計する人達が、あまりお茶のことに詳しくなかったりするため、茶室の本などを見ながら、「ここが一番見栄えがいいから・・・」といった、簡単な理由で炉を切っているそうです。

こんな風に建てられたお茶室は、災難としか云いようがありません。

実際、我家を建替えした時には、大工さんと喧嘩するほどの意見交換をしましたが、大工さんにもプライドがありますから、最後には「この家は大工さんの作品でしょう。」と、なだめながら作りあげました。

それでも四六時中見ているわけにも行きませんので、あぁ~とため息の付きたくなるような箇所がやはりあります。

炉は8炉と云われるとおり、切り方に8通りあります。
我家では、4つの炉を切ってお稽古に使っております。

その炉を開くたびに畳を代えなければなりません。
これが重労働で大変な仕事になりますが、せっかく切ってありますので、皆さんに使って勉強して頂かなければなりません。

でも、これからは、釣釜から透木釜ですから、畳の交換はありません。


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マンサクに紅侘介を合わせて

2013-02-14 18:39:14 | 茶の湯
2月14日(木) 聖バレンタインデー

朝から穏やかな、そして暖かな一日でした。

すっかり定着したバレンタインデーでした。チョコをやったのもらったのと、賑やかなニュースが流れておりました。

今日は、巷の賑やかさかとはうらはらにお稽古でした。

立春を過ぎて最初のお稽古ですので、少しは春らしさをと、咲き始めた万作とやはり咲き始めた紅侘介を床の間に飾りました。



万作の木は10年以上経っておりますから、かなりの丈になってしまいまして、高枝鋏を使わないと、切れなくなってしまいました。
高枝鋏で切っても、下から覗いて決めたのと、切り取って手にして見たのでは、全く違ってしまいまして、何本か余分に切ってしまいます。

いつも、余分な花は切らないようにしておりますので、ちょっと心苦しい思いがいたします。
剪定だと思えば、それは良い事ですが、花入れを決めてから花を切りに行きますから、手にすれば、合う合わないは直ぐに分ります。

そんな事をしながら、今日の万作は決まりました。
上の方が傾いておりますが、その分紅侘介を少し端に挿したので、自分ではおさまっているように思っております。

しかし、紅侘介の方はそうは行きません。花がポツンポツンと咲いているだけで、数がありませんので頃合いの枝を切って合わせるしかありません。

それでも、庭の花々も少しずつ咲き始め、これからが楽しみです。
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卒業茶会が近づいて来て・・

2013-02-13 18:46:45 | 茶の湯
2月13日(水)

雨戸を開けたら一面の銀世界です。予想はしておりましたが、ビックリでした。なぜかといえば、今日も大学でのお稽古があるからです。

もう直ぐ卒業茶会がありますので、それに備えて猛練習をしなくてはなりません。何しろ、炉のお稽古を始めて数回の子がお点前をするのですから気が気ではありません。

出掛けるころには、雪もすっかりなくなりいつもの通りで掛けられました。

お点前担当の子が稽古を始めましたが、おぼつかない足取りで自信の無さをうかがい知れます。さぁ困った・・・。今日は特別に担当の子だけ2回稽古をしましたが・・・心配です。



四畳半でも広い

ここの茶室は、本格的な造りになっておりまして、関東風ではありませんのでとても広く感じます。こうした立派なところでお稽古が出来る幸せを感じて欲しいと思っております。

この時のお客様は4年生で送られる立場ですから、じっと見ていて苦笑いです。後一回稽古日がありますから、その時に、しっかり覚えていただこうと思っておりますが・・・不安です。



4年生は拝見まで行っております。ここまで来れば、どこへ行っても、どんな時でも大丈夫ですので、胸を張って送り出せます。

一年生の時から、毎週欠かさずお稽古に来ていれば、特別な稽古をしなくても、知らず知らずの内に上手になって行くものですが・・・。

そんな訳で、送る方、送られる方とも一生懸命です。先輩達が在籍している間に、何とか1年生を一人前にして行って欲しいと思っております。


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お菓子はイチゴ大福・・・

2013-02-12 19:01:26 | 茶の湯
2月12日

真冬の寒さは継続中・・・。何て毎日寒いのでしょうか。

今日は大学でのお稽古です。

挨拶が済み、お稽古が始まる前に全員で合掌して「ことば」の唱和を行います。今では一年生も諳んじて全員の声が爽やかに響きかす。

お稽古が始まり、お菓子が運ばれて来ましたので、挨拶の所作を見ておりましたが、やはりお菓子に目が行きビックリです。
何とお菓子がイチゴ大福ではありませんか。



食べては美味しいですが、茶席のお菓子にしてはちょっと大きいかも知れない。

お客様になった人の嬉しそうな顔・・・。「あそこのイチゴ大福は・・・」と噂話をしておりますが、実際には中々口に入りませんから当然といえば当然です。

お稽古の合間に私にも運び出してくれました。



お客様がお茶を飲んでいる時が、私の閑な時ですから、一服いただきました。



実に美味しそうに点ててあります。ほんのりとした甘味を帯びたお抹茶ほど心を和ませてくれる飲み物はないと思っております。

試験が入ったために2週間ぶりのお稽古でしたが、皆さん落ち着いた綺麗なお点前を見せてくれました。

特に、今日は来ないだろうと思っておりました4年生が2人。4年間休む事もなく続けていると、このようなお点前が出来るようになるといったお手本のような子達です。

実に綺麗なお点前をいたします。もう直ぐ卒業ですので、是非続けて欲しいと願うばかりです。
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大炉をあげて侘介を・・・

2013-02-11 18:20:18 | 日常雑感
2月11日(日) 建国記念日

冷たい北風が終日吹き荒れておりました。

先週で大炉が終わりましたので、その片づけをいたしました。午前中から始めましたが、やはり昼食をはさみ午後まで掛かってしまいました。

私の知る限りでは、大炉はそのままにして灰だけ揚げる方が多いいと聞いておりますが、私のところは、炉壇も上げて綺麗に掃除をして何日か乾燥させて納戸に仕舞っております。



水屋で乾燥させます。

大炉は名前の通り大きいですから、灰もたくさん必要です。その分重くなりますから炉壇ごと引き上げる事は至難の業です。

そんなわけで、炉壇の周りに新聞紙を大量に敷き詰めビニール袋に移してゆきます。この仕事では、いかに灰神楽をたてずに済ませるかが、重要でしてゆっくりゆっくり時間をかけて行います。

忙しく慌ててやると、部屋中が灰だらけになってしまい、後の掃除の方が時間が掛かってしまいます。



紅侘介

窓から見える紅侘介が咲き始めておりましたので、写真を撮ろうと出てみましたが、今日の風は弱くなる事さえないほど吹き続けております。

狙った花の前でカメラを構えること数分。風が弱まる瞬間を待っておりましたが、今度は寒さに耐えられなくなってしまい、一時撤退。

態勢を整えて再び花の前に立ち、風に合わせるようにシャッターを押し続け、撮った写真は20枚を越えておりましたが、ほとんどがボケておりました。

唯一残ったのがこの写真です。

例年ですと、この花は12月下旬から咲き始めるのですが、今年は今頃です。

蕾の数も少なく心配です。でも、咲き始めると見えなかった蕾も咲き始めますから賑やかになると楽しみにしております。





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桃太郎とまんさくの花は・・・

2013-02-10 18:16:04 | 日常雑感
2月10日(日)

静かなそして暖かな日曜日でした.

午前中に用事はすべて済ませ、午後は自由の時間にしました。

昼食を済ませ散歩です。
いつもの散歩道で久しぶりに「桃太郎」に会いました。





久しぶりの桃太郎

近くでは見られませんので、写真にして見ましたら、「岡」、これは岡山県だそうで、この機関車が遠く岡山から走って来たことになります。

機関車ですから、貨物を引いて来るのでしょうから、何時間くらい掛けて来るのでしょうか?



万作の花

我家でも、春一番の花「万作」が咲き始めました。まず咲くので「マンサク」と呼ばれるようになったという説もあるくらい春一番の花といえます。

そして、春は黄色からと言われているように、鮮やかな深い黄色の花をちらほらと咲かせております。

万作もたくさんの種類がありますが、やはり日本固有のマンサクが楚々としていて一番綺麗だと思っております。

此の頃ホームセンターや植木市などで売られているマンサクは、ほとんどがシナマンサクで、非常に強い木で、どんな環境にも適応して花を咲かせます。樹成も強く短期間で10mくらいになります。



これから咲こうとしております。

それに比べ日本固有のマンサクは、場所や土を選び、中々成長しませんし、移植してから3~4年は花も咲かせず、まるですねているかのようです。

それでも、最近は少しだけですが花を咲かせるようになりましたが、こちらはまだまだのようです。

暖かくなるにつれ、庭の花たちが少しずつ咲き始めます。
これからが楽しみです。



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広口釜は湯気を楽しむもの

2013-02-09 18:31:01 | 茶の湯
2月9日(土) 初午

午前中は静かでしたが、午後からは約束されたように風が吹き始め寒さが強くなりました。

今日は初午です。
2月最初の午(うま)の日をいい、711年のこの日に、稲荷社の総本社である京都の伏見稲荷大社に稲荷大神が鎮座されたといわれています。
全国各地の稲荷神社では祭礼が執り行われている事だと思います。

今日もお稽古です。

大炉も今日が最後ですが、先週休んだ人は、逆のお点前に四苦八苦しておりましたが仕方のないことです。よほど慣れた人でも中々スムースには行かないものです。



大炉と釜

釜は野講釜といわれている広口釜です。
かつて野講家が所持していたのでその名で呼ばれるようになったといわれております。

広口窯は、極寒の今の時期だけ使用する釜で、蓋の大きさは、普通の釜の三倍くらいありまして、その蓋を取った時に立ち昇る湯気で暖かさを感じていただこうと考えてものです。

写真でも湯気の多さがお分かりの事と思います。

大炉のお稽古も今日が最後で、来週からはいつもの通りの8畳でのお稽古になります。

2週続けて行いました逆勝手のお点前を忘れて来てくれればよいのですが、なまじ覚えていると、出たり入ったり、出したり引っ込めたりと賑やかなお稽古になります。

稽古事は、こうした繰り返しが大切で、今の時代の流れに反しているようですが、即製では長続きしませんから、しっかり身につけるのには遠回りのようですが、この方法が一番確実なことだと思っております。

卒業して行く学生さんたちに、いつもいつも言う言葉があります。「若い時に、自分に投資しなさい」と、毎年の事です。
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