それでは、連載第5夜は、山陰の夜行列車、急行「だいせん」をお届けします。
平成11年11月、先回と同月に、「SLやまぐち」に乗車することを計画。単純に小郡、現在の新山口から行けば良かったのですが、寄り道がしたくて、山陰経由としました。
かつて急行「だいせん」は、寝台車もある客車急行でしたが、この頃には気動車となり、いわゆる「エーデル」シリーズを使用した列車となっていました(写真、キハ65 1801)。キハ65改造車です。
その相方は、キハ65そのままの、キハ65 1811です(写真)。
「エーデル」シリーズは幾つかありましたが、何れも4両一組ですが、両側の展望非貫通車両と、中間の貫通車両で分割が可能、急行「だいせん」も、この片割れで上下交互に使用されました。
ただ、キハ65は大出力機関を装備しますが国鉄時代の車両、改造されても古さは隠せず、当時でも相当状態が悪く、暖房スイッチも壊れていました。暫く後に、やはり後藤総合車両所で見てしまいました。
そして、乗り継いだのは、特急「おき」(写真)。キハ181-8他です。こんな時代が、まだ続くと、安心していたのは、勝手な思い込みでした。ゆるいヘッドマークも注目。
これら国鉄時代の車両は、ご存じのとおり現存しません。技術の稚拙さを悔やみます。
それでは、次回をお楽しみに。