国内編に続き、海外編を続行している本シリーズ。今回は、韓国の”KTX”を取り上げたいと思います。タイトル写真は、放火により焼失し、現在復元が進められる南大門(ナンデムン)の、在りし日の姿です(写真)。
韓国訪問には、「日韓共同きっぷ」を使用。新幹線と関釜フェリー、韓国側はKTXまたはセマウル号(特急に相当)を乗り継ぎ、ソウルまで行ける切符です。ただ日本側が「のぞみ」を使用出来ず、「ひかり」のみ可能とのことで、東京あるいは名古屋発の場合は新大阪乗り継ぎが必要で、かつ列車の制限が大きくなります。切符の販売は片道単位で行われており、時間的余裕がある方は、値段の安いソウル発の切符を、現地で買う方法もあります。
下関港から出港、夜間関釜フェリー「はまゆう」で移動し、翌朝、韓国釜山の地に降り立ちました(写真、別の日の撮影)。
そして、フェリーから地下鉄一駅、釜山駅にKTXが入線しました(写真)。モチーフは、サメと言われています。
2、3、4、5号車は”First Class”、一等車です。オレンジの入口がそうです(写真)。
1号車、及び6~18号車は、”Economy Class”、普通車です。緑の入口がそうです(写真)。
普通車車内の様子(写真、別の日の撮影)。暗めの間接照明に、モニターが何箇所かあり、2+2シートですが、在来線の車両限界、及び空気抵抗軽減のため車内は狭く(日本の在来線並み)、しかも固定シートで進行方向に向かない席が約半数で、非常に不便ですが、ライセンスが切れるまで改造も出来ないとのことで、当分はこのままです。
なお、KTX車内では無線LANサービスが行われ、私も日本から持参したパソコンでブログ投稿をすべく挑戦しましたが、最後までアクセス出来ませんでした。
途中、牙山(アサン)駅近くの車両基地には、赤いKTX試験車が入ります(写真)。拡大すると、正面の連結器カバーが開いているのが分かります。自動解結装置付きでしょう。
行き違うKTXの、先頭部の写真です(写真)。KTXは、先頭車及び次位の車両が電動車で、前3台車、後3台車が動台車です。2両目は先頭寄りが動力部、残りが客室であることから、故に1号車は普通車なのです。
釜山への戻り道、KTXに追われたセマウル号を見ました(写真)。製造当初は流線形の気動車だったようですが、ビード入りステンレスの車体には、青系の塗装の車両と緑系の塗装の車両が入り乱れ、しかも連結器カバーを外し、少々ブサイクな姿を晒しています。
そして釜山に戻ります。KoRailお気に入りの写真、KTX並びです(写真)。
側面には、ローマ字及びハングルで「ロテム」、及びアルファベットでフランス「アルストム」2002と銘板が入ります(写真)。KTXは、フランスTGVの流れを汲む車両です。電気機関車式、連接車も、規模は違うながら同じです。
鉄道世界最高速記録をフランスが持つ関係で、フランス式を採用する国は多いです。しかし時代は動力分散式に変わりつつあり、動力集中式を採用するKTXの今後は、どうでしょうか。
そして、お帰りは釜関フェリー「星希(ションヒー)」です(写真)。韓国製の船舶ですが、内燃機関は”DAIHATSU”だそうです。
なお関釜フェリー「はまゆう」は日本船、釜関フェリー「星希」は韓国船ですが、どちらも船内は日本円建てで、唯一「星希」のコンビニでのみウォンが使えます。その点は、ご注意を。
翌朝下関港に入港し、下関駅に行くと、当時は下り「富士」「はやぶさ」が入線し、EF66からEF81に機関車が入れ替わる姿が見られましたが、今は昔です。
そうすると、次は中国か。次回にご期待ください。
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