万世橋の「交通博物館」が閉館し、さいたま市に「鉄道博物館」が出来たのも、記憶に新しいところ。更に名古屋には「リニア・鉄道館」が出来、各地に鉄道の博物館が設置されています。国内各地の博物館は当ブログに取り上げるほどではありませんが、目を海外に移しても、同様の博物館は世界各地にみられます。流石にヨークの王立鉄道博物館に行くほどの予算はないので、有料化最初のシリーズとして、アジア各地の鉄道博物館を見ていきたいと思います。
先ずは、台湾から。台湾では、台湾中部の「苗栗」に、「苗栗鉄路車両文物展示館」なる場所があります。ここを2回に分け取り上げてみたいと思います。
場所は、台湾国鉄西部幹線山線、苗栗駅を下車し、駅裏の機関区のある場所になります。徒歩10分ほどで、大きな屋根が見えてきます(写真)。
目の前の側線には、現在も同形が多数活躍するEL、これにはE318とナンバーが入っています(写真)。西部幹線電化区間で、流石に「自強号」には使用されないものの、ポピュラーな形式です。
次は旅客形SL、CT152です(写真)。1Cのモーガル、日本の8620に相当か。1918年汽車会社製、1978年まで現役でした。
続いては貨物用SL、DT561です(写真)。1Dのコンソリデーション、日本の9600に相当か。1920年製、1979年まで現役でした。
続いてはDL、R6です(写真)。日立製のDL、台湾輸出前に日本の国鉄が試験したものの、日本国内用としては量産されませんでした。
その証拠、大きく”HITACHI”と刻印が入ります(写真)。
次は大きなDL、S405です(写真)。1969年美国(米国)GM製、1997年まで使用されました。
続いては木造二等客車、”30SPK2502”です(写真)。木造である点を除けば、現代の客車と大体同じイメージです。1953年に台湾国内で製造、1993年に使用停止、1999年に復元されました。
そして今日の最後は、木造三等客車、”25TPK2053”です(写真)。1961年日車製、1996年まで使用されました。しかしオープンデッキの客車は、片上鉄道(廃止)以降は見たことがありません。
これらは、全て日本と同じ狭軌車両(1,067ミリゲージ)です。そのため日本製も多いのでした。台湾は、日本と同様の鉄道環境にあり、結果新幹線まで日本と同じでした。
次回は、同所に保存される狭軌ではない車両、則ち「特殊狭軌」の車両を取り上げたいと思います。次回をお楽しみに。
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