それでは、鉄道博物館シリーズ、韓国編をお届けします。日韓関係が微妙な時に、こんな連載はいかがなものか、という気はしますが、予告しているので仕方ありません。予定どおり連載を開始します。
最初はソウル駅、日本統治時代の建物です(写真)。韓国のソウル集中は東京以上で、ソウル駅一駅では列車を捌ききれず、西方行きの列車は龍山駅に分離、それでも多いので、KTX開業時に、ガラス張りの巨大な新駅舎を、この南側に完成させました。
ソウル郊外に、韓国の鉄道博物館があります。博物館の建物の前には、「鐵道文化殿堂」の石碑が建ちます(写真)。
この建物中には、鉄道技術に関する展示や模型などが展示されますが、やはりジオラマが注目です。韓国ならではの塗装の模型が走り、日本との違いを感じさせます。
入口前には、”KTX山川”営業前に出来ていたモックアップ、”KTX-Ⅱ”がありました(写真)。スタイルは、KTXの機関車プッシュプル(動力集中式)ではなく、電車、則ち動力分散式です。車内は、日本の新幹線300系同様のサービスコーナー等、日本の影響を強く受けたものでした。
続いては、本物の車両を。最初は気動車、672です(写真)。日本のキハ20等と同じスタイルですが、それもそのはず、新潟鐵工所1963年製です。
続いては、ディーゼル機関車3100形3102です(写真)。米ALCO(American Locomotive COmpanyの略)製です。
次は通勤電車1001(写真)、1974年製です。どう見ても301系、あるいは103系1000番台ですが、標準軌の交直流両用電車です。
それに続くは1115、1315です(写真)。1977年製、2002年まで使われた通勤電車です。
続いては905、暖房車のようです(写真)。1965年製、1987年まで使用されました。
続いては13101、優等列車用か、緑の特別客車です(写真)。1965年製です。
次は12061、青い一般客車です(写真)。1962年製です。
特急電車(恐らく「セマウル号」用)、9904です(写真)。485系というより、キハ183系のスラントノーズに近い形態、塗装も日本の特急電車と似ています。それもそのはず、1976年日立製です。1998年まで使用されました。
車内は転換クロスシート、一昔前の特急なら許せます(写真)。さながら「パノラマカー」のようです。
当然ながら、運転台の機器も日立製が多数使用されます(写真)。昭和40~50年代の国鉄電車と大体同じ配置です。しかし、車のようなドアミラーが、日本との仕様の違いか。
最後は、マルタイ、1974年スイスMATISA社の製造です。1988年まで使用されました。やはり精密機械、永くは使えなかったようです。
新しい車両は、大体こんな感じでしょうか。そうすると、次回は古い車両の特集となるでしょう。でも、古いって、一体どの位でしょうか?
それでは、次回をお楽しみに。
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