それでは、連載第14夜は、札幌市交通局の保存車両たちを見ていきたいと思います。
札幌市営地下鉄南北線「自衛隊前」駅近くの高架下に、「交通資料館」があり、車両及び資料が展示されています。その車両展示から、最初は木製電車、22です(写真)。クラシカルな二軸単車です。
続いては、Tc1です(写真)。普通の路面電車に見えますが、増結専用の無動力の電車です。
次は連接車、A801、A802です(写真)。輸送力増強のため製造されました。
続いては、D1041です(写真)。普通の路面電車に見えますが、気動車で、ディーゼルエンジンを搭載し非電化区間も走りました。
次は、321です(写真)。電車で、ボギー車です。
その次は、601です(写真)。だいたい完成した形態になっています。
札幌と函館、両市の路面電車の冬の名物は、「ササラ電車」です。写真は木造の古いタイプ、「雪8」です(写真)。ササラを回すチェーンとギアが露出しています。
その近代的なスタイル、DSB1です(写真)。しかし、基本的な構造は変わりません。
「プラウ式除雪電車」とされる、雪11です(写真)。左右に各1枚、雪を除ける羽根が付いています。
札幌市営地下鉄は、ゴムタイヤ式の地下鉄です。日本初であり、何次にもわたる試作車が造られ、試験されました。その試験車、「はるにれ」です(写真)。旅客営業可能かどうかの試作車のようです。
4次試作車、「すずかけ」です(写真)。旅客スペースはありませんが、2両連接の大型車体の試験車と思われます。
最後は、札幌市営地下鉄の記念すべき初号車、奥1001、手前1002です(写真)。
やはり、路面電車といい、地下鉄といい、札幌市らしい車両が残っています。異郷の地岐阜で果てた、あの連接車たちがここに並んでいたら、とは思いますが、もう不可能です。残念でした。
札幌で、JRといえば、普通はあの場所を思い浮かべるでしょう。次回はその通りです。
それでは、次回をお楽しみに。
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