現在修理中の船のエンジン
一番高額な部品ターボ一式や追加発注の排気バルブは部品交換修理完了しました。
新しくなったターボ一式や排気バルブの画像です。
さて前回の試運転航行での低速運転時の冷却系統の温度が高温になることが分かり冷却用海水の給水ポンプのインペラーが消耗しているのではないかとの事で部品追加交換することに。
新品部品が入荷し古いものと比較してみると擦り減ってはいないのですが使用頻度が少ないせいかインペラーのぺら部分が少し曲がっていてポンプ壁面に密着していないようで低速回転時には十分に海水をくみ上げていないようです。
上記画像は古いインペラー
上記画像は新品のインペラー
これはインペラー交換により解消です。
その過程で新たな不良個所発見
エンジンのオイルパン側面のオイルパイプの付け根部分からオイル漏れ箇所を発見
丁度プロペラシャフトの上部分です。
パイプとパイプの付け根部品が熱で真っ黒になっています。
このパイプも部品発注追加し交換です。
以前から船底に部分にオイルが浮いているのはわかっていましたが、垢と一緒にビルジポンプでかき出し排出していました。
これで原因究明です。
その上の緑のラベルの付いた部品はエンジン始動用のセルモータです。
セルモーターも表面の腐食が進んでいるので一度取り外し分解して表面だけで内部に異常がないかチェックすることにしました。
防水がしっかりしていれば内部は大丈夫だと思うのですが。
今までエンジン始動時のセルモーターの異常な部分は無かったようですが。
まだまだ時間がかかります。
この際すべて改修しておこうと思っています。
あまり外洋に出ることが無いのでエンジン不調で漂流すると言う事は無いのですが陸ではないので海上は不安です。
まあ瀬戸内海は特別深いな海峡や水道は60mくらいの深いところもありますが平均深くても水深40m未満20m程度の海域が多いです。
日本海や太平洋と比べ150m程度のアンカーロープが設置してあれば全ての海域で非常時にはアンカーを下ろし現場で係留出来救助船のBANを待つ事が出来ます。
その点、航海中のエンジン故障事故等については瀬戸内海一帯は安心です 。
ではでは
▲城崎温泉の温泉宿。和モダンなロビーや美しい日本庭園などまさに癒しの宿。