日本最大の村、十津川の中央を流れる十津川の支流、上湯川を遡ってしばらく進んだところの渓流の畔。ここに、これぞ秘湯といった趣の温泉、「つるつる乃湯」があります。秘湯ながら、数年前に建て直されたようで比較的新しい建物。
受付のご老人に500円の入浴料を支払って中に入ると、手前が男風呂、奥が女風呂になっています。
浴室は屋内のみで露天はないが、大きく広がった窓を開けると目の前は渓流。実質的には露天といっていい。
お湯は僅かに白濁していて、湯の花が多く舞っています。やや硫黄臭はあるが、舐めてみると意外にも無味。しかしこの浴感が特徴的で、その名のとおりのツルツルした肌触りが実にいい。湧出温度が熱いので加水しているようなのだが、それを差し引いてもかなり上質な温泉だといえます。これは足を延ばす価値がありますね。
この上湯へは、かなり以前から行ってみたいと思っていたのだが、バスで行くには1日にたった2本だけの十津川村営バスしかなく、奈良交通の十津川特急バスとの接続もない。なので、いつも断念していました。今回はバスを諦めて、レンタカーを使ってようやくの訪問です。念願叶って満足なのだが、しかしこれでは「バスde温泉」とは言えませんよね…
- 泉質:ナトリウム‐炭酸水素塩泉 74度
- 場所:十津川村営バス・上湯BS
- 訪問日:2010年11月26日