JRきのくに線の太地駅から太地町町営じゅんかんバスに乗って国民宿舎前BSで降りたところ。町立くじらの博物館にもほど近い、太平洋に面した高台に建っている国民宿舎の食堂です。ここに来た目的はもちろん鯨ですね。
玄関を入ってすぐの1階、ロビーとフロントの奥の、窓の外には雄大な太平洋の広がる景色のいい場所に食堂があります。昭和の香りが漂ういささか古びたインテリアだが、国民宿舎だけに、広々とした造りです。
注文は予めフロントでお願いすることになっているようで、さほど多くない種類の中から選んで、用意ができるまでロビーで待つようになっている。支払いも先払いか…と思えばさにあらず、最後にフロントで精算するとのこと。変わったシステムですね。
最初の料理が運ばれてきたので席に呼ばれました。先ずはハリハリうどん(735円)をいただいてみる。お汁を啜ると、肉うどんのようにやや甘めのお出汁には鯨の風味が相当に滲みだしている。
そして、鯨肉をかじってみると、実に柔らかく、鯨独特の香りもしっかり存在しています。
饂飩はヘニャヘニャで見るべきところはないが、このお汁と鯨肉だけで満足です。
くじら竜田揚げ(1,050円)。あぁ…懐かしいなあ。われわれ世代の給食には飽きるほど出てきたメニューだったのに、今やこんな高級品。さっそく一切れつまんでみると、これも鯨独特の風味が強く、繊維質の多い食感とが郷愁をそそります。それにしても旨いな。給食でもこんなに旨かったっけ?しかし、このクセのある風味では、今の子どもたちには食べられないかもしれません。
これは鯨ではないがオムライス(630円)もお願いしました。
玉子は薄め。具の少ないケチャップライスとともに、実に昭和の味付けです。これはこれで美味しいと思います。
久々の鯨肉に満足して、この後、くじらの博物館でイルカやクジラのショーを観ることにしました。先に食べといてよかった。順番が逆だと、鯨肉を食う気が起きないかも知れませんね。
- 営業時間:11:00~14:00、17:00~19:00
- 定休日:不定期