十津川村のやや南部にある平谷の集落には温泉旅館や民宿が軒を連ね、高温かつ豊富な湯量を活かして、全国に先駆けて村内の全旅館が完全放流の掛け流しを達成したのはつとに知られていますね。この「田花館」は創業が明治42年と、十津川温泉では最も老舗の旅館で、この旅館の浴場には十津川温泉独特のやや白濁した柔らかいお湯が掛け流されています。
- 田花館(温泉)@十津川温泉
温泉で温まった後にはお楽しみのお料理です。最初に並べられているのは山の幸を主にした前菜の数々。柚餅子や蒟蒻は十津川特産のものです。
もちろんアマゴも十津川特産。新鮮な川魚は骨離れもいいですね。夏になるとこれが天然鮎に替ります。
天ぷらはやや小ぶりなアマゴと椎茸。椎茸は身が厚くジューシーで、アマゴは頭からボリボリいただけます。
鹿肉のカルパッチョです。以前はルイベで出してくれていたんだが、かなり進化しています。鹿の独特の風味を抑えて食べやすくなっています。
そしてお鍋はボタンです。猪の骨を砕いて取ったスープが濃厚…これぞ日本のジビエだな。味噌は軽め。スープの旨みを前面に出した上品な仕上がりです。
朝食も川魚と野菜がメイン。ヘルシーですね。それにしてもご飯が美味しくって、ついつい食べ過ぎてしまいます。ここのお料理は安い宿泊料にもかかわらず上質のものを出してくれます。だからここを十津川の定宿にしてるんです。
- 場所:十津川温泉
- 訪問日:2012年2月日