花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~青い庭~

2015年06月12日 | 天然石標本
最後にご紹介するのはこちら
今回の大目玉
ブルーガーデンクォーツ=青い庭とも呼ばれる
デュモルチェライト・イン・クォーツです。
この石はここ数年出回り始めた新種の石。


以前からネットで表面を研磨したものを見かけていたので
ぜひとも未研磨タイプのものが欲しいと思い
会場中を探し回りまわりました。
見つけた先は意外なお店。


よく立ち寄る鉱物専門店では置いてなくて
半ば諦めかけていた時
たまたま通りかかった宝石のルース専門店で
二人連れの女性客と店のご主人(こちらも女性)が
デュモルチェライト・イン・クォーツを話題にしていました。
しかも奥から未研磨タイプの
デュモルチェライト・イン・クォーツを取り出したではありませんか!
これはもうぜひとも見せてもらわなくては!と思い
しばらく様子を伺っていたところ
二人連れの女性客はもともとこの石に興味があったのではなく
たまたま研磨されたデュモルチェライト・イン・クォーツに
目を止めて話し込んでいただけだったので
何も購入することなく去り
即座に店の方に未研磨タイプのデュモルチェライト・イン・クォーツを
探していたと話しかけたところ
何でも見本用に入手したものなので、売る予定ではなかったとのことでした(笑)。
(研磨する前はこんな石なんですよ~というディスプレイ用だったとか)
粘り強く交渉した末
かなり安価で購入することができました!
(それでもしっかり万単位でしたが・苦笑)


店の方の説明では、日本でこの石を取り扱っている方は
まだ一人ぐらいで、その方と知り合いでないと
石を入手できないとのこと。
どおりいくら探しても見つからなかったわけです(溜息)。


というわけで、これがその石の画像です。





ややくすんだ地味目な青ですが
結晶自体はなかなか綺麗です。
芝生のように繁茂した感じが
ガーデン=庭と呼ばれる所以ですね。
水晶の透明度もまあまあでしょうか。


『デュモルチェライト・イン・クォーツ』(和名:デュモルチェ入り水晶)
 初期のものではないので恐らくアフリカ産?



ネット等による詳細は以下の通り。


別名『ロイヤルブルーガーデンクォーツ』(あるいは『ブルーガーデンクォーツ』、
『ブルーファントムクォーツ』または『デザートラピス』とも呼ばれ
内部に硝酸やアルミニウム、鉄、チタンなどの金属が混ざり、
さらに奇跡的な条件が重なり、ロイヤルブルーの結晶が浮かぶ水晶。
国内市場に出てまだ1~2年程度の新発見ストーン。
デュモルチェライト自体は以前からあったが、
2014年、水晶の中に入ったデュモルチェライトが発見され
それ以来、大ブームが起きている。
採掘量が極少なく、しかも観賞に値する品質は更に少ないため、
今後すぐに幻となってしまいそうな究極レアストーン。
産地は大きく分けてアフリカ・ブラジル・アメリカと三か所あり、
アフリカ産は色が明るめのブルーで毛足の長いマリモタイプが多く、
ブラジル産は青が濃く鮮やかで芝生タイプが多いようである。
ちなみに最初に発見されたブラジル・バイア州の
小さな晶洞はすでに採掘を終了している。
初めにルチルクォーツやガーデンクォーツが好まれる中国へ輸出されたため
品質の良いもののほとんどがブレスレット用のビーズに加工され
原石タイプは非常に少ない。
この石が高価格で取り引きされている理由は、
こういった色鮮やかな青い針状の内包物のものが他にないからで、
かなり珍重されているとのこと。
特に花が咲いたような内包物で、通称マリモと呼ばれるタイプは稀少で、
そのマリモタイプは原石での流通がほとんどないため入手が困難である。
更に半透明や濁った水晶に内包されているものがほとんどで、
透明度が高いクリアなクォーツに内包されたものはとても稀である。



更にもう一つ。
こちらは最近、ネットで購入した逸品。


ブラジル・バイヤ州産
(初期の頃出回ったタイプでしょうか?)
画像は販売者さんが掲載した際に使ったものを
こちらでも載せさせていただきました。





まさにロイヤルブルーの名に相応しい
色鮮やかな青!
水晶の透明度もかなりのものです。
値段も上記以上でしたが
思いきって購入した甲斐がありました♪
ただサイズは思いっきり小さかったです。
(小指の先ほど・苦笑)
ちなみに結晶はマリモタイプ。





下から見た時の画像です。


今回のミネラルフェアではどれも値段が高かったため
全体的に量より質での購入となりました。
なので戦利品も例年より若干少なめに。
代わりに探していた石が二つもゲットできて
それはそれで大満足でした♪


噂の特別展もしっかり見学して来ましたよ~
あまりの数の多さにクラクラしかけましたが
どれも驚くほど模様が複雑精緻で
特に西欧の風景画のようなアゲートには
目を見張るばかりでした。
後で気づいたのですが
この特別展に石を出店された方の出された本を
実は持っていたんですよね~(苦笑)。
石と並んで販売されていた書籍で気づきました!(遅っ)



それでは次回は10月
ジェム&アート展での参加になります。
またその際にでも珍しい石をゲットして
こちらのブログにてお知らせできたらと思います。

コメント (2)
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天然石標本~薄紅色の魚眼石~

2015年06月10日 | 天然石標本
昨日に引き続き、二つ目の戦利品をご紹介したいと思います。


非常に珍しい薄紅色の魚眼石です。
魚眼石は透明感のある爽やかな
ミントグリーンタイプが有名ですが
(他に水晶のように透明なものもあります)
ピンクタイプは初めての購入かもしれません。


『ピンク・アポフィライト(和名:魚眼石)』
 インド・サク産


結晶内部に酸化した鉄分を含み、
通常のアポフィライトとは違った
サーモンピンクの輝きが特徴的。
(他アポフィライトの詳細については
過去ブログをご参照下さい)








淡く透明感のあるピンク色が
とても可愛らしい石です。
パッと目にはローズクォーツのクラスター(群晶)に
似ているかも?


お店の方の説明によると
つい最近発見されたばかりで
インド国内でもまだ珍しいのだとか。
埋蔵量も少なく、今後入手するのは
難しくなる可能性があるとのことでした。


ちなみに購入したのは
入場料が必要な1階会場ではなく
無料の2階会場でした(笑)。
ここ数年の新宿ショーでは
私的にはあまり好みの石と出逢えず
不思議と帰りがけに寄った
2階会場でこれは!と思う石と
巡り会う機会が多いようです(笑)。
石との出逢いは一期一会なので
本当に運任せなんですよ。


こちらは店のご主人がおまけにくれた石です。
花の形に結晶した色鮮やかなコバルト色のカバンサイト(カバシン石)


『cavansite(和名:カバシン石』
 インド産


ネット等による詳細は下記の通り


バナジウムに起因する鮮やかなブルーが特徴。
主成分であるカルシウム(Calcium)、
バナジウム(Vanadium)、シリコン(Silicon)の
頭文字をつなげたのが名前の由来。
斜方晶系に属し、針のような結晶一つ一つが
放射状となることで全体を形成している。
1973年にアメリカで発見されて以来、
長い間「幻の鉱物」とされてきた。
20世紀の終わりにインドのプーナで晶洞が発見され、
再び世に出回るように。
ペンタゴナイト(ペンタゴン石)とは同質異像の関係にあり、
結晶の形が花のように広がっているものをカバンサイトと言う。







実はこちらも購入しようか迷っていたのですが
おまけで頂けてラッキーでした♪


明日は今回の最大目玉
ブルーガーデンクォーツ
=デュモルチェライト・イン・クォーツを
ご紹介したいと思います。
もしかすると初の拡大鏡にての
撮影になるかも?(笑)

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天然石標本~虹瑪瑙~

2015年06月09日 | 天然石標本
今日から三回に分けて東京国際ミネラルフェアで
ゲットした戦利品をご紹介していきたいと思います。

今回は開始一時間前に並んだので
列のかなり前の方に並ぶことができました。
スタッフにチケットを切ってもらい
パンフレットをもらってからクロークへ。
会場内は大混雑なので、基本的に貴重品以外は
あらかじめクロークに預けた方がベストです。
(ちなみにクロークは開場前から受け付けてくれています)


最初に探したのが
大量に平積みされたスライスアゲートの山。
さすがに今回の特別展もアゲートがメインなだけに
水晶とメノウを取り扱っているお店が多かったです。


一枚500円のコースターサイズから
1,800円のかなり大判のものまで。
早速光に透かして検分。
これがなかなかに根気のいる作業でして(苦笑)
鮮やかな牡丹色や青、グリーン、紫に染色されてしまい
虹色効果が見分けづらいものも多数。
素朴な瑪瑙タイプを中心に
それらしきものを見つけたのがようやく2枚ほどでした。
しかも値段は1,800円とお高め。
悩んだ末、せっかく探しあてたものだし確認の意味もあって
思いきってお買い上げしました。


で、こちらがそのアゲートです。






画像だと何の変哲もない
メノウですね~(笑)。


光にかざすとへりの部分に
若干それらしいものが(汗)
明確な虹色というよりは
乳白色のオパールに似た
薄紫色がかった虹色のイメージでしょうか。
虹色の究極は紫だそうです。
だからアイリスが虹の花になるわけですね。



紫色に染色されたタイプはこちら。
いつも不思議に思うんですが
どうしてスライスアゲートって
派手な色に着色するんでしょう?
やっぱり石自体が地味だから?





こちらも同じようにへり部分に
虹色っぽい現象が。
ただ、こちらはもともと紫色に着色されているので
もしかするとそれが理由かもしれません(苦笑)。


その後、別のお店で
今度はしっかりイリス・アゲートとして
売られているものを発見!
スタッフの女性に
ライトで幾つかかざしてもらい
やはりきちんとした品も一つぐらいは必要だなと
こちらもお買い上げ。
値段も思ったより安くて(一万いきませんでした)
最初からこちらのお店に来ていれば
わざわざ探さなかったかもと
ちょっぴり悔しく思いました。


イリス・アゲートタイプはこちら。
一段と地味ですね(笑)。







LEDライトで石を透かすとこんな風になります。







更に拡大すると





虹色が出るのは一部分だけ
そこを更に拡大してみると
ようやく美しい虹色が…!
虹瑪瑙の和名に相応しいです♪







右側下部分に虹色効果が出ているのが
おわかりでしょうか?


実はこのお店、だいぶ以前に
『Rose do France』と呼ばれるライラック色のアメシストと
インディゴライト入りの青水晶を購入したお店。
なかなかに掘り出し物が置いてあるようですね~。


一緒に選んでくれた女性スタッフの方が話してくれましたが
イリス・アゲートを見つけるのは
石のプロといえどもやはり手間と根気がいるそうで
何百枚もの薄くスライスされたアゲートの中から
光に透かして一枚見つかるかどうかだそうです。
虹があるのとないのとでは同じアゲートでも
値段が格段に変わるとか。
恐るべし!イリス・アゲート!!!


イリス・アゲートについてのネット等による詳細は以下の通り。


『Iris Agate』イリス(アイリスとも)・アゲート
 和名:虹瑪瑙(めのう=アゲート)


カルセドニー(潜晶質石英)のうち、
縞目模様を示すものはアゲートと呼ばれる。
アゲートを薄板にカットして光源にかざすことで、
稀に7色の虹色を示すものがあり、
イリス・アゲートもしくはアイリス・アゲート(英語ではアイリス)と呼ばれる。
これはアゲートの微細な組織に光が当たり、
回折効果によって虹色が生み出されるもので、
美しい虹色を示すものは、非常に高価に取り引きされる。
イリス(イーリス)はギリシア神話の虹の女神のことで、
ギリシア語では虹のこと意味し、
花のアイリス(アヤメ科)もこれに由来。



明日はインド産の可愛い
ピンク・アポフィライトをご紹介したいと思います。

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第28回東京国際ミネラルフェア

2015年06月02日 | 日記
今年も恒例の東京国際ミネラルフェア開催を
お知らせする季節が到来しました。
(通称『新宿ショー』ですね)
詳細は以下の通りです。


「第28回東京国際ミネラルフェア
 開催期間 平成27年6月5日(金)~6月9日(火)」
 午前10時〜午後6時(最終日は午後5時迄)
 ハイアットリージェンシー東京/小田急第一生命ビル1Fスペースセブンイベント会場
 ≪特別展≫「鉱物の不思議で美しい模様と結晶」


今年で28回目になるんですね(嘆息)
時の流れの早さを実感してしまいます。
思えば私が参加し始めたのはまだ一桁台の頃
しかも子供だったので保護者同伴でした。


今回は特別展が期待大です!
行く前から楽しみで楽しみで♪
特別展でこれだけ興奮したのは
天然石のオーナメントを使った
クリスマスツリー以来でしょうか。


天然石と宝石の美しさの違いは
まさに模様や結晶に尽きると思うんです。
宝石はカットすることで
石の美しさをきわだたせますが
天然石は自然が生み出した造形美こそが真髄。
ぜひとも大勢の方に見ていただきたいです。


特別展だけでしたら
入場料はかからないと思いますので
石購入に興味のない方や
あるいは宝石用ルースやパワーストーンのみ
目当ての方にも一見の価値ありですよ~!


更にもう一つ
毎回ミネラルフェアお楽しみの来場者プレゼントは
ミニ鉱物(蛍石、琥珀、カーネリアン、黄鉄鉱)or
化石(アンモナイト、三葉虫)6種のうち
3種をランダムに箱入りでプレゼント(選択不可)
だそうですので
朝一に並んでゲットできる方は
ぜひともがんばって下さいませ。
私は今回も来場者プレゼントは
パスになると思います(笑)。


そして以前ブログにも書きましたが
希少なイリス・アゲートを根気よく百円台の
石山の中から探し出したいです!(笑)
あの後、石友Oさんからは噂の
イリス・アゲートの実物を見せていただきました。
(重いのにわざわざ持ってきて下さり
Oさんありがとうございます!)
やっぱりお高いだけあって
くっきりと綺麗な虹色♪(うっとり)


実は今回もう一つ
どうにかゲットしたいと密かに狙っている石が。
最近、出回り始めた
デュモルチェライト・イン・クォーツです。
羽のように細く繊細な
勿忘草色の結晶が透明な水晶の中に
インクルージョン(内包)されたとても美しい石。
偶然にも4月から通っているSGMの講義の中でも
I先生の話に出てきました。
ちなみにこのデュモルチェライト
単体としては過去ブログに登場しています。
(2012年12月21日参照)


後は長年探し続けている
キャンドル・クォーツでしょうか。
これはなかなかに難関です(苦笑)。
(何回同じことを書いているのやら・溜息)


戦利品に関しましてはこちらのブログにて
ご紹介したいと思いますので
しばしお待ちを。
(恐らく来週中には公開できると思います)

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