花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~ネオンブルーのカルカンサイト~

2014年12月18日 | 天然石標本
最後にご紹介するのはこの石。
私も購入するのは今回が初です。


『chalcanthite(和名:胆礬=たんばん)』
 ポーランド産


ネット等による詳細は以下の通り。


胆礬は数少ない水可溶性の硫酸塩鉱物で
銅鉱床の表面に近い酸化ゾーンで生成される。
可溶性が高く、溶けたり再結晶したりを繰り返す傾向がある。
日本のような雨の多い国では大量に見つからないが
チリの銅鉱床のような乾燥地帯では大量に見つかり
主な銅の鉱石資源の一つになっている。
胆礬の科学名は硫酸銅で、大変結晶しやすく
結晶の学習のためのよい材料になる。
このためか人工的に作られた結晶も多く売られている。
鮮やかなブルーの鉱物としてコレクターにも人気。
なお、毒性があるので取扱いには注意を要する。







とても色鮮やかなネオンブルーに
もう買うのはやめようと
最後にぐるりとまわっていた3階会場で遭遇。
値段が書いていなくて
幾らだろう?と悩んでいたら
たまたま隣にも同じように
お悩み中の大学生風の男子がいて
彼がお店の方に値段を聞いてくれて
彼同様、私もその場でゲットと相成りました(笑)。
二人で熱心に数ある内から選んだのですが
改めて男性と女性では石にたいする
価値観が違うのだなぁと実感。
男性は標本的価値(母岩付きだったり
石の特徴がよく現れていることなど)を重視するのに対し
女性である私は、やはり色の美しさや結晶の輝きに
惹かれてしまう傾向があるようです。
結果、二人がそれぞれ選んだ石は
同じカルカンサイトでも全く真逆の石となりました。


一応ポーランド産と銘打ってあるので
恐らく(?)自然石だとは思うのですが
ネット等で調べると、結構人工的に結晶化させた
美しいタイプの標本が出回っているようなので
若干これもそのうちの一つかなぁ?と思わなくも。
毒性うんぬんについては他にも
放射能やら結構危険を伴うものも多いので
基本的には、鉱物を触った後は必ず手洗いを!でしょうか(笑)。


今回の池袋ショーは久しぶりに良い品ぞろいで
購入には本当に頭を悩ませました。
最後の最後にとても美麗なコバルト・カルサイトとも
出逢ったのですが、お値段が万単位ということと
元々はどなたかのコレクションだったとお聞きして
(一度人の手に渡った石というのは
どうにも抵抗があるんです・苦笑)
すっぱり断念。
そうでなければ、その場で銀行に走っていたかもしれません。
後日、天然石セミナーでご一緒した石仲間に聞いたところ
皆さん、一様に3階が良かったと。
さすがは石の専門家ぞろい。
私もまだまだ下っ端ですが
意見が一致してすごく嬉しかったです♪


今日が本年最後のブログ更新となります。
来年もまた細々と続けていきたいと思いますので
どうかよろしくお願いいたします。


それでは皆様、良いお年を~!
コメント (2)
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天然石標本~アメシスト&水晶ダブルクラスター~

2014年12月17日 | 天然石標本
今回、ご紹介するのはこれはもう値段に関係なく
私の中では今回の超目玉のアメシストの中に水晶が共生した
とても珍しいクラスター(群晶)です。







あまりの見事なコントラストに
正直、合成じゃないか?と目を疑ったほど(苦笑)。
でも母岩部分の繋ぎが自然な感じで
さすがに合成でこれだけのものを
作るのは難しいかな?と判断し
思いきって購入に踏みきりました。


このお店で扱っている石はほぼ
このアメシストと水晶の共生タイプのみ。
大きさの大小はあるものの
透明度、色の鮮明さ等
様々に取り揃えられていました。
実は全体的な造形でもう一つ迷っていたものが
あったのですが(値段もどちらも同じぐらい)
透明度と結晶形の美しさからこちらに軍配が。
お金に余裕があったら、どちらも買いたかったですね。



それでは明日は最後になりますが
ネオンブルーのカルカンサイトを
ご紹介したいと思います。
お楽しみに!

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天然石標本~スパイラライト~

2014年12月16日 | 天然石標本
本日ご紹介するのは
ちょっぴり珍しい巻貝の化石です。
実はこの巻貝の化石
ネットでちょくちょく見かけていて
ずっと欲しいなぁと思っていた品でした。
今回思いがけず遭遇できてラッキーでした♪



『スパイラライト』
 インド産


ネット等による詳細は以下の通り。


約1億年前、インドが昔海だったところで採取された。
中生代白亜紀に形成されたもの。
ちなみに白亜紀とはパンゲアという
巨大な大陸が存在したジェラシックパークの時代。
(映画で有名ですね・笑)
殻の部分がカルセドニー化しており
内部に水晶(ドゥルージー)を結晶させている。
最も特徴的なのは、ほとんどの巻貝が右巻きなのに対し
このスパイラライトは左巻貝であること。



三方向から撮影した画像です。






一つ目は真正面。
左巻きというのがわかるでしょうか?






二つ目は内部の水晶(ドゥルージー)を意識して
撮影してみました。
キラキラと輝く結晶がとても綺麗♪






三つ目が裏側。
こちらはいわゆるザ・貝!ですね(笑)。



購入したのは先のブログでもご紹介した
ニューメキシコ産の青と紫のゾーニング(層)が美しい蛍石と
ペルー産の桜餅みたいな蛍石を購入したのと同じお店。
値段は後で石仲間から聞いたところによると
かなりお得だったみたいです(喜)。


明日は今回一番の目玉となった
アメシストと水晶のダブルクラスターを
ご紹介したいと思います。
ぜひともお楽しみに~!








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天然石標本~ラズベリー色のウォーターメロン・トルマリン~

2014年12月12日 | 天然石標本
三回目にご紹介するのは
ラズベリーカラーのウォーターメロン・トルマリンです。
こちらはミネラルマーケットではすっかり人気店になった
石に詳しい親切なおばさんのいるお店にて購入しました。

ここ数年、初日の朝一に参加しているミネラルマーケットですが
いつもこのおばさんの店はものすごい人だかり(苦笑)
お昼ぐらいにならないと、とても近寄ることができない状況。
そんな中、ようやく顔を出せた店先で見つけたのがこの石。
おばさんによると、スライスされているため
はっきりとした出所は不明とのことですが
ブラジル産には間違いないとか。

ウォーターメロンタイプは
ピンクとグリーンが有名ですが
こちらは全体的にラズベリー色の
水飴のように可愛らしいもの。
そしてお値段は、やはり相当のものでした(苦笑)。
ちょっぴり迷ったのですが
この手のトルマリンはあまり持っていないし
何より久しぶりにおばさんのお店で
欲しい石を見つけたので
ここは買いでしょう!と
奮発しました!






こうして見ると全く石には見えませんね。
まるで薄く切ったべっこう飴みたい♪
口に入れたら甘く溶けちゃいそうです。


ちなみにおばさんの話によると円高のせいで
石の値段も全体的に高騰しているそうです。
(何となく実感してましたが・苦笑)
今回も価格ではおまけできない代わりに
小さな蜂蜜色の八角形の蛍石をつけてくれました。
以下がその画像です。





左側の黄色っぽい蛍石がおまけの石。
黄色いタイプの蛍石はそれほど持っていなかったので
得した気分です♪
(自分で購入するとどうしても
青とかグリーンが多くなってしまうので・苦笑)
ケース入りの方は、主催者による福引で7等が当たり頂いたもの。
アジュライト(藍銅鉱)・ブルーベリーと呼ばれる石です。
(形がブルーベリーに似ているので、この名がつけられました)



それでは次回は内部が水晶化した
珍しい巻貝の化石を
ご紹介したいと思います。
(恐らく来週くらいになるかと)

お楽しみに♪



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天然石標本~ナミビアの海の雫~

2014年12月11日 | 天然石標本
本日ご紹介するのは
アフリカ・ナミビア産の
アクアマリン(碧柱石)です。
ナミビアってナミビア砂漠がある場所ですよね。
そんな場所から海の名を持つ石が採れるなんて…!
自然の不思議を感じてしまいます。



ご覧のように端正な結晶と
美しい色合いに思わず一目惚れ。
お店の女性の方にも、これだけ品質の良いアクアマリンは
そう滅多に見かけませんよ、と大絶賛され
しかも中国の方が大量購入して困るんですと聞けば
もはや買わずにはいられませんでした(苦笑)。


平積みされた石の中から迷ったのは二つ
従来のアクアマリンらしい涼やかなウォーターブルーの
結晶の形が非常に美しいものと
“サンタマリア・アクアマリン”
(ブラジル・サンタマリア鉱山で採れたアクアマリンで
現在は枯渇したそうです) 風の
爽やかなスカイブルーのもの
結局、思いきって二つとも購入と相成りました。







左がウォーターブルー
右がスカイブルーの
アクアマリンです。
どちらも未研磨。


お店の方に包んでもらう際、
お洒落な星柄のオーガンジー袋に
入れていただきまたもやビックリ!
長年、ミネラルマーケットで買い物をして来ましたが
ここまでファンシーな包装は初めて。
石と袋があまりにもピッタリだったので
一緒に撮影してみました。


明日はラズベリーカラーのウォーターメロントルマリンを
ご紹介したいと思います。
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