花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~ロードクロサイト~

2011年03月31日 | 天然石標本
今週二つ目に紹介する天然石は
ロードクロサイト――菱(りょう)マンガン鉱です。
以下書籍による説明です。



「第二次大戦が始まる前、
 アルゼンチン・サンルイスにて石筍(石のタケノコ)状原石を発見。
 アルゼンチン・アンデス山中には良質なものが多く産出するため
 別名『インカ・ローズ(インカのバラ)』とも。
 ロードクロサイトとはギリシア語でバラを意味するrhodeと
 色を意味するchromに由来。
 輪切りにした場合のカーネーション模様や
 層状原石を研磨するとバラの花模様が現れることもある」


『Rhodochrosite』
 産出地不明
 (アルゼンチンやペルーを始め世界各地から産出)




透明度は低いのですが
ほんのりと赤味がかったとても可愛らしい石です。
薔薇は薔薇でもさしずめ
野生の木薔薇といった風情でしょうか。


購入したのは数年前の池袋のミネラルショーにて。
最後の最後にまわった第二会場のブースの片隅に
特価品として売られていました。
そのせいか産出地は不明です。





反対側から見た画像です。
何となくお菓子の雰囲気も…?


私がこの石に初めて出逢ったのは
パワーストーンブームが起きる前
友人がはめていた指輪でした。


ちなみにロードクロサイトの中には
透明度が非常に高く、宝飾品に相応しい
とても美麗なものがあります。
特にアメリカコロラド州スイートホーム鉱山産のものは有名で
値段もそれなりになります。
近年では高品質のものは
なかなか出回らなくなったようですね。


それでは次回更新は来週火曜日になります。
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天然石標本~タンジェリンクォーツ~

2011年03月29日 | 天然石標本
今日は関東地方は久しぶりに暖かな陽気です。
昨日は桜の開花宣言も出されましたね。
このまま春に突入してくれると嬉しいのですが。


それでは今週最初にご紹介する天然石は
タンジェリンクォーツ――蜜柑(みかん)水晶です。
この蜜柑は日本産の温州みかんだとか。
冬に炬燵で食べるあのみかんのことですね。
何となく親しみを感じてしまいます。
別名はタンジェリーナクォーツ。
恐らくブラジル産かと。
去年の池袋のミネラルショーにて購入しました。


なお、水晶(クォーツ)についての詳細は
過去ブログをご参照下さい。


『Tangerine Quartz』





ヘマタイト(赤鉄鉱)の成分である酸化鉄が付着して
水晶がオレンジ色になったものです。
端正なクラスター(群晶)が魅力的な
とても可愛らしい一品です。
一般的なタンジェリンクォーツよりは
若干赤味が強い気も。





反対側から見た画像です。





裏側からだとこんな感じに。
水晶は内包物(インクルージョン)を持ちやすい石ですが
タンジェリンクォーツはあくまでも
表面のみなのがよくわかります。
また水に弱い性質だそうです。
やはり酸化鉄だからでしょうか…?


それでは次回更新は木曜日。
次も可愛らしい天然石をご紹介したいと思います。
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4月以降のブログ継続について

2011年03月28日 | 日記
今朝は宮城県での大きな余震にビックリしました。
ここ数日、徐々におさまりつつあるのかなぁなんて
やや楽観気味に考えていましたが
まだまだ気を許してはダメなんですね。
本当に一刻も早く余震がおさまってくれることを願うばかりです。
もちろん、福島原発の方も。


さて一年限りと始めたこのブログですが
3月11日に発生した東北関東大震災での休載や
その他、風邪などの体調不良によるお休みなど
後半は思った以上に休載が増えてしまいました。
最後に載せるつもりだった花エッセイも間に合わず…。


そこで4月まではこれまで通り週二回更新を
継続しようかと思っています。
恐らく記事の大半はもっぱら天然石についての
紹介になるかとは思いますが
今後ともぜひとも足をお運びいただけますよう
よろしくお願いいたします。

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天然石標本~アホー石入り水晶~

2011年03月25日 | 天然石標本
彼岸を過ぎたというのに
今年はなかなか暖かくならず
東北関東地方での花見は遠そうです。
そして福島原発は一進一退の毎日
田舎がまさに避難区域の30km圏内にあるので
TVを見ながら心配するばかりです。
本当に一日も早く終息して欲しいです。
何より現場で食い止めてくれている方々の思いが
少しでも報われますように。


少々暗い話題からのスタートとなってしまいましたが
今週二つ目にご紹介する天然石は
アホー石入り水晶――
アホーアイト(アホイト、アジョイトとも)インクォーツです。
ネット等による説明は以下の通り。


名前の由来は、産出地である
アメリカのアリゾナ州にある
“アホー”という地名から。
水晶内に含まれる青緑色の鉱物は
銅の珪酸塩鉱物の微結晶。
現在、アホー地区は立ち入り禁止となっており
最近市場に出回っているのは
もっぱら南アフリカ・メッシーナ産である。


『Ajoite in Quartz』
 南アフリカ・メッシーナ産





近年発見された天然石の中では
珍しさといい、色の美しさといい
鉱物コレクターにとってはまさに垂涎の的。
もちろん希少価値はものすごく高く
一時は産出地の鉱山が閉山し
全く市場に出回らなくなったとか。
2007年にようやく南アフリカ・メッシーナ鉱山から
発見されるようになったものの
全体的な数量はわずかなので
値段がとんでもないことになっている石です。
1cmぐらいのサイズが軽く一万円とかするんですよ(泣)。





反対から見た画像です。

今回入手した石は去年の新宿ショーにて
超お買い得品としてゲットしたもの。
値段も通常価格の半分と
店の方も随分と思い切りよくサービスしてくれたものです(笑)。
初日の朝一に出かけたので
幾つかある中でかなり良いものを手に入れることができました。
午後に同じ店をのぞいたら
ほぼ完売となっていましたから
本当に超ラッキーでした♪





色をよりくっきりとさせた画像です。
青緑のマットな感じがとても綺麗です。
(サイズは滅茶苦茶小さいんですが・苦笑)


それでは次回更新は通常通り来週火曜日
来週の更新でブログ開始からちょうど一年になります。
ラストは花エッセイをと思っているのですが
どうでしょうか。
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天然石標本~カイアナイト~

2011年03月23日 | 天然石標本
先週は一週間のお休みすみませんでした。
被災地への援助も徐々に行き渡り始め
(それでも末端部分はまだまだでしょうが)
これで福島の原子力発電所が落ち着けば
復興に向けて大きな足がかりになりますね。


それでは通常更新より一日遅れですが
今週最初にご紹介する天然石は
カイアナイト(あるいはカイヤナイト、カヤナイトとも)
――藍晶石(らんしょうせき)です。
天然石集めを始めたごく初期に入手したのがこの石でした。

カイアナイトについての書籍等の説明は
以下の通りです。


「ギリシア語で青色を意味する“kianos”が語源。
 アンダリュサイト(紅柱石)とシリマナイト(珪線石)とは
“同質異像”(同じ化学組成だが、異なる結晶形を持つ関係のこと)。
 結晶の主軸の方向で硬度4~5、
 その側軸の方向では硬度6~7.5と
 極端な差があるために
 『ディスシーン(和名:二硬石(にこうせき))』の別名がある。」



『Kyanite』
Itabirito Minas Gerais Brazil産





左の長いサイズが一番最初に購入した藍晶石。
名前の通り藍色が鮮やかで、すっきりとシャープな石です。
値段も手頃なので、天然石初心者にはお勧めかも。
右側は去年の年末の池袋のミネラルショーにて
無料で配られていたもの。
白い母岩部分は不透明な石英かと。
こちらも光にかざすと透明感がありとても綺麗です。
ちょっと得した気分ですね♪





裏側の画像です。


『Green Kyanite』
Anaie Vitoria da Conquista Bahia Brazil産





数年前の池袋ショーにてゲットした
珍しいグリーンのカイアナイトです。
淡い若草色の中心部分に
本来の藍色が一筋通っています。





逆から見た画像です。
通常のカイアナイトに比べ
透明感があって不思議な印象を受けます。


ちなみに透明度の高いカイアナイトは
ファセットカットされ、ブルーサファイアに似た
宝飾品として扱われることも多いとか。


それでは次回更新は金曜日になります。
私にとって思い入れが深い
空色が美しい水晶入りアホー石をご紹介したいと思います。

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