花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~三連星&赤いエメラルド~

2019年06月25日 | 天然石標本
新宿ショーが終わるまではなかなか時間が取れず
本日、ようやく念願叶って手に入れた
クリソベリルの三連輪座双晶をご紹介いたします。

この石の話題がブログに登場したのは約10年ほど前

当時は完全な結晶形での入手が難しく
(双晶の半分しかゲットできませんでした・涙)
このような完全な形で手に入ったのは
本当にラッキーが重なった結果かもしれません。


『Chrysoberyl(和名:金緑石)』
 ブラジル・エスピリトサント州産

詳細については過去ブログ(2010.8.16)をご参照下さい。





まさに輝く三連星=トリプルスター!
端正な星型結晶が美しいです。
色も黄色なので『星』そのもの。


今年2月に閉講となった天然石セミナーの
I先生が三十年ほど前に購入した石だそうで
当時でもかなりのお値段がしたとか。

希望は出していたものの
実際に先生からお声をかけていただくまでは
本当に譲っていただけるのか期待と不安で一杯でした。
I先生には心より感謝申し上げたいと思います。


石をコレクションされる方には様々なこだわりや
好みがあって(水晶のみを集めている方とか)
私の場合は石の自然な結晶の形
宝石用の原石以外は、原石のままの方が
美しいと心底思っていたりします。


そしてもう一つ
こちらも同じように私が欲しいと口に出していたようで(汗)
それをI先生が覚えていらして
クリソベリルと同時にお譲りいただきました。


『red beryl(和名:緑柱石)』
 アメリカ・ユタ州ビーバー郡ワーワー山産

ネット等による詳細は以下の通り

赤色を呈する稀産の緑柱石(ベリル)。
別名、ビクスバイト (bixbite)とも 。
エメラルドと同じ緑柱石であることから、「赤いエメラルド」と呼ばれることもある。
赤橙色、赤紫色、 赤色で呈色はマンガンに由来する。
名前の由来は、最初、アルフレッド・エプラー(Alfred Eppler)が
鉱物学者のメイナード・ビクスビー(1853年 - 1935年)に敬意を表し
ビスクバイトと名付けたが、
ビスクビアイト(bixbyite)という種類の異なる鉱物との混同を避けるため、
再びレッドベリルと命名し直した。
なおレッドベリルは宝石界の商業名の意味合いも持つ。
産出が非常に稀であり、アメリカ合衆国での産出地は、
ユタ州ビーバー郡ワーワー山脈、
ニューメキシコ州シエラ郡パラマウント・キャニオン&ラウンド山、
ユタ州ジャブ郡トーマス・レンジのみ。
1カラットを越える大きさの石がほとんど取れず、
採算が合わないため、この石が取れていたアメリカの鉱山は全て閉山した。
現在は、かつて産した石が取引できるのみで、
それも原石のままでカットなどはなされず、
ほぼコレクターズアイテムとなっている。





サイズは非常に小粒ですが(米粒ぐらい・苦笑)
緑柱石特有の結晶が端正です。

レッド・ベリルの産地は非常に狭く
しかもワーワー鉱山は既に閉山してしまっているので
かなり貴重な逸品です。


先生から幾つか見せていただいた中からの
セレクトでしたが
周囲にいた石のプロ!の皆さんが
一緒になって選んでくれたので
とても素晴らしい石をゲットすることができました。

そのうちの一人が
この間の新宿ショーにも出展しているIさんです。

彼女は今頃、フランス・アルザス地方で開かれる
サンマリノのミネラルショーに旅立った頃でしょう。

毎年ツーソンには参加するそうですが
サンマリノは初めてだとか。
それにしても羨ましい話ですね~。
海外のミネラルショー、いつか仕事を引退したら
一度ぐらい訪れてみたいです。



次回更新は10月に新宿で開かれるミネラルショーでしょうか。
こちらも期待大ですね~!

その節はまたぜひブログを見に来て下さいね

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天然石標本~スペクトロライト~

2019年06月14日 | 天然石標本
昨日に引き続き、本日は戦利品第二弾をお届けします。


最初にご紹介するのはこちら


オパライズドフローライト=オパール化したフローライト(蛍石)。
過去ブログでもご紹介したので
詳細についてはそちらをご参照下さい。
『2013.12.10』&『2017.6.8』参照




前回と同じお店で購入しました。
確かこちらでは全てご主人自ら手磨きしているとか。


小さい方がより一層オパール化がわかりやすいです。
大きい方は一部グリーンが混じっているのがお洒落。


二つ目はこちら

今回最大の目玉であり、お値段も久しぶりに高額でした(苦笑)。


『Spectrolite(和名:曹灰長石)』
 フィンランド・ユレマ産


書籍及びネット等の詳細は以下の通り

スペクトロライトはラブラドライトと同じ鉱物で、
特にフィンランドのユレマで産出される石のことを言う。
ラブラドライトに比べると比較的、石の地色が黒く、
虹色が鮮明に見えるのが特徴。
スペクトロライトの語源の由来は、
英語のスペクトルから来ていて、
スペクトルとはプリズムなどの分光器を通過させた時に
光の成分の波長によって虹のような色が出る現象言う。
まさにプリズムを通した光の虹色のような
はっきりとした色彩を持つ石。
正確には『アンデシン中性長石』に寄っている。

ちなみにラブラドライトの詳細については
過去ブログ『2010.12.2』をご参照下さい。





通常だとこんなに地味な石ですが
光の反射によって驚くほど美麗に変化します。




まるで北極のオーロラか流星群
はたまた神秘的な青い湖のよう




裏面はこんな感じに
こちらも風景画のようで
うっとりとしてしまいます。


実際にお店のご主人がフィンランドまで行って採取してきたそうです。
ラブラドライトと非常によく似ていますが
色の深みでは断然スペクトロライトの方が美しいです。
そして赤の色が混ざっているのは更に貴重だとか。
熱く語られてしまい、未入手だったこともあり
即お買い上げしたかったのですが
手持ちが足りなくて(汗)
久しぶりにATMに走りましたよ~

ここ数年、新宿ショーではあまり欲しい石が無かったので
今回も甘く見ていました。
予算控えにしたのが裏目に出ましたね(苦笑)。
よもやこれほど新規のお店が出展していようとは!
おかげで素敵な石と沢山出逢えてラッキーでしたけど

ここで予算オーバーとなり
買い止めとなりました(笑)。

出展している友人の話では
ビルのオーナーが変わったそうで
それを機に配置をシャッフルし、新規参入を増やしたのだとか。
来年が楽しみです。


次回はI先生から譲っていただいたクリソベリルの輪座双晶を
ご紹介したいと思います。

十年以上恋焦がれ探し続けた石
この石が手に入れば
コレクションをやめてもいい!と
思っていたほど
(いえ、実際にはやめないと思いますが・笑)

超絶美麗で端正な結晶の形を
ぜひとも楽しみにしていて下さいね!
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天然石標本~桜二種~

2019年06月13日 | 天然石標本
6月のミネラルショーが無事終わりました。
今回は配置が大幅にシャッフルされていて
友人のお店と意外な場所で遭遇したり
何より新規のお店が沢山あって
思いがけずも有意義な一日となりました。


それでは本日から入手した戦利品をご紹介していきたいと思います。


第一弾はこちら

どちらも益富地学会館さんのところで入手した逸品です。


桜石

桜石についての詳細は過去ブログをご参照下さい。










白っぽい方の桜石は以前購入済みでしたが
母岩付きタイプはお初です。

きちんとケースに入れられていて
さすが日本人のお店
こういった細やかな心遣いは嬉しいですね~

それにしても何度見ても自然が生み出す造形は不思議
形もそうですが、元来のアイオライト(菫青石)とは
全く似ても似つかないです。


続いて、国産繋がりで新潟県糸魚川の河原で採れた
可愛い姫川薬石。








どこの店でも大きいタイプしかなく
ようやく手ごろなサイズ(掌に乗るぐらい)を
見つけました。

素朴ですが可愛い石ですよね。
名前に「姫」がついているのも素敵です。

お店の方の説明によると握ったり、
湯船に入れると薬用効果があるとか
だから薬石なんですね!納得

最近、遅ればせながら国産の鉱物に
はまりまして、只今絶賛勉強中です。


明日はオパール化したフローライト(蛍石)と
なんと石のオーナーが実際にフィンランドまで行って採取してきたという
貴重なスペクトロライトをご紹介したいと思います。

お楽しみに~!
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