花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~アメシストのカクタスクォーツ~

2012年12月28日 | 天然石標本
今年最後にご紹介させていただくのは
変り種水晶の一つ
アメシストのカクタス(=サボテン)クォーツです。
私はあえてアメシストと書きますが
一般的にはアメジストの方が
耳慣れた言葉だと思います。
これも前述の天然石の先生が
アメシストが呼び方としては
正しいと仰ったせい(笑)。
一番良いのはアルファベットで
表記することらしいです。


『Cactus quartz』
 南アフリカ産


ネット等による詳細は以下の通り


カクタス・クォーツとは、
一本の結晶柱の表面に
ザラメ状の小さな結晶が群生し、
サボテンのような形状をしている
水晶(クォーツ)のこと。
紫色のものを多く産出することから
アメジストの変種と考えられ、
「アメジストカクタスクォーツ」とも
呼ばれている。
また、シトリン質の黄色をしたものも産出され、
こちらは「サンシャインクォーツ」とも呼ばれている。
見た目通り、サボテンのような形状をしていることから
その名がつけられた。
カクタスとはサボテンのこと。
南アフリカでは石の色合いが「スピリット」
という洗剤に似ていたことから、
別名「スピリットクォーツ」とも呼ばれている。
地元の部族のシャーマン達は、
瞑想やヒーリングに使用するなど、
精霊の宿る水晶として扱われ、
大切に崇められてきた。


とのこと
実際の画像はこちら





やや濃い目のアメシストの表面に
びっしりと細かい水晶の結晶が。
これを光にかざすとキラキラと輝いて
それはそれは綺麗です!
サイズは3~4センチとそれほど
大きな標本ではありませんが
形も非常に端整。


角度を変えて撮るとこんな感じに。
実は根元からもう一つ結晶が連なっている
クラスター(群晶)でもあります。





更に反対から撮るとこんな感じ。





このカクタスクォーツは
精霊水晶とも呼ばれ
パワーストーンの世界では
とてもスピリチュアルの強い石のようです。


今年最後の天然石はいかがでしたでしょうか?
来年から改めて残りの戦利品を
ご紹介していきたいと思います。
一年間ブログをお読みいただき
本当にありがとうございました。
また来年もどうかよろしくお願いいたします。
そして来年こそはもう少しがんばって
充実した内容にしていきたいです。
(って毎年同じような目標になってますが・苦笑)


それでは良いお年を~!
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天然石標本~レインボー・フローライト~

2012年12月27日 | 天然石標本
今日ご紹介するのは
昨日のブログでも予告しました
レインボー・フローライトです。
実はこのレインボー・フローライト
私にとってはいわくつきの石。
昔、天然石の講義を受けていた頃に
講師の先生にレインボー・フローライトについて
質問したことがあるんです。
先生いわく、そんな石は私の著書には書いてないはずだ!と。
とても厳しいお叱りを受けました(苦笑)。

過去ブログにも何度か登場した
クォーツ(あるいはクリスタル)になら
内部亀裂によって虹色に見える
レインボーと名がつく水晶はあるのですが
フローライト=蛍石では
レインボーと名がつく石は
どうやら存在しないようなのです。
もちろん、パワーストーンや宝飾の世界では
レインボー・フローライトの名称で
販売されているものは多々あります。
推測ですが、これも一種のフォールスネームと
考えた方がいいのかもしれませんね。


鉱物世界におけるレインボー・フローライトは
残念ながら存在しないようですが
世間一般では多分、このタイプを指して
レインボーと呼んでいるのではと思います。





実際には七色ではなく
フローライト(蛍石)特有の
無色から、紫、緑、黄色、それに褐色
が層を成したとてもカラフルな石です。
(生憎と青だけはありませんが)
一つに決められなくて
つい大人買いしてしまいました(笑)


購入したのは青い鳥の風切り羽根みたいな石
デュモルティエライトと同じお店。
この手のタイプは色を鮮明にするため
どうしても研磨加工されてしまうのですが
珍しく無加工でした。


確かに5色では定義上
虹とは呼べないですよねぇ…(嘆息)。
それにしても先生の厳しいこと(苦笑)。
フローライト及びフォールスネームについての
詳細は過去ブログをご参照下さい。
産地はアメリカです。


それでは明日はアメシストの
カクタスクォーツをご紹介したいと思います。
こちらもなかなか端整な一品。
ぜひともお楽しみにしていただければ♪

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天然石標本~グリーン・ファントム・クォーツ~

2012年12月26日 | 天然石標本
ブログをスタートして今日でちょうど
1000日目になります。
約2年と7ヶ月が経った計算になりますね。
こんなに長く続くとは我ながら
思ってもみませんでした。
途中、お休みもありましたが
やはり記念なので嬉しいです♪


さて1000日目を祝しまして
今回ご紹介する天然石は
戦利品の中でも目玉中の目玉
グリーン・ファントム・クォーツになります。
近年マダガスカルで発見されたばかりの
とても美しい水晶です。
別名フックサイト・イン・クォーツや
鑑定によってはセラドナイト・イン・クォーツとも
呼ばれるミントグリーンが鮮やかな
水晶コレクターには垂涎の一品ではないでしょうか。


『Green Phantom Quartz(和名:緑幻影水晶)』
 マダガスカル産


実際の画像はこちら





中心部分にうっすらと淡いミントグリーンの
山型の連なりが見えるでしょうか?







別角度から見るとこんな感じに。


ちなみにファントム・クォーツとは
ネット等の詳細によると


別名ゴーストクリスタルとも呼ばれ
幻影水晶、幽霊水晶という意味がある。
ファントムクォーツは、水晶が成長していく過程で
一度成長を止めてから、また成長する際に
他の物質が含まれることで外側と中では違う物質で形成され
中に見える異なる物質でできた塊が山のように見える石のこと。
この中の模様には山が一つであったり
山が幾層にも重なったようにできているものもあり
色彩は無色透明なものから
インクルージョンの物質の色によって千差万別である。
例えば白色なら『ホワイトファントム』
緑色なら『グリーンファントム』とも呼ばれる。
緑色は主に緑泥石『クローライト』
赤褐色は『ヘマタイト』等の鉄酸化物
青色はリーベック閃石(Riebeckite・リーベッカイト)
白色は気泡や水泡の含有によるもの。


通常のグリーン・ファントム・クォーツは
緑泥石(クローライト)を含むものが
一般的で、色も苔に似た地味な感じです。
なのでこれほど鮮やかなミントグリーンの色は
非常に珍しいです。
希少性が高い上、美麗さの点でも文句なしなので
このグリーン・ファントム・クォーツは
市場ではかなりお高めです。
私も一目見て気に入ったんですが
グラム単価に思わずiPhoneを取り出して
計算してしまったほど(苦笑)。


残念ながら購入した石には
個別の鑑定書はつきませんでしたが
そのお店で取り扱っている
グリーン・ファントム・クォーツ全体には
鑑定された証明書が飾られていました。


それでは次回更新は明日
レインボーフローライトを
お届けしたいと思います。
コメント (2)
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天然石標本~青い鳥の風切り羽根~

2012年12月21日 | 天然石標本
今日ご紹介するのは前日のブログでも予告しました
とても美しい青い天然石です。
お店で一目見た瞬間これは…!と思った石。
完全に一目惚れでした。
青い石好きな方にはたまらないのではないでしょうか。
あまり耳にしたことのない名前だったので
後日ネット等で調べたところ
比較的新しい石だということが解かりました。


『Dumortierite(和名:デュモルティエ石、デュモルチ石)』
南アフリカ産

ネット等による詳細は以下の通り


1881年フランス人古生物学者のユージーン・デュモルティエが
発見し、その名前からこの名称がつきました。
美しい鳥の羽のような光沢のある青い色のものや
色が濃く混ざり合いブラッドストーンのような黒さを
持つ石まで様々なバリエーションがある。
特に綺麗な色をしたものと、濁りきった色をしているものとでは
使途がわかれている。
海外では広く、陶器の製造、着色などにも利用されている。
基本的には不透明な天然石であり
カラーバリエーションは青・黄・赤、ピンク
そしてその混ざった色のものがある。
ごく稀に、透明なデュモルティエライトが
発見されることもあるが
それらは非常に希少性が高いため
あまり一般市場へ出回ることはない。
販売用としては青いものが特に好まれる。
火に強い特性を活かし
宝飾に適さない質の低い鉱石は
耐火材の原料として主に利用されている。
また日本の福島県や奈良県でも産出するが
まだそれほど需要はない。


とのことです。


実際の石の画像です。





私には青い鳥の風切り羽根に見えました。
あるいはイスラム建築とかで使われるモザイク模様でしょうか。
とにかく青がとても素敵です♪


裏面はこんな感じ






斜め上から撮りました。






こういう石を目にすると
本当に石の世界は奥深いなとしみじみ思います。
まだまだ世界には知らない天然石が沢山あるんですねぇ。


最後にパワーストーンの効用も書いておきますね。
こちらもネット等で調べました。


「心身のバランスを整え、
不安、恐怖、悲しみなどを取り除き、
結果を恐れず取り組むことができる勇気を与える」


だそうです。
何となく前向きな石なんですね。
それでは次回更新は来週火曜日になります。


そういえばこのブログも後4日で
千日目を迎えるんですよね。
始めた当初は、一年で終わりにしようと
思っていたのですが
存外長く続いています(苦笑)。
千日目には最高に素敵な天然石を
ご紹介できればと思っています。
お楽しみに♪


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天然石標本~スピネル二種(赤&青)~

2012年12月20日 | 天然石標本
前回のブログで予告したものより先に
本日はもう一種類別の天然石を
ご紹介したい思います。


『spinel(和名:尖晶石(せんしょうせき)、苦土(くど)尖晶石)』
 恐らくアフガニスタン産?


ネット及び書籍による詳細は以下の通り



スピネルは化学組成の異なる二十一種の
鉱物群からなるグループ名。
『スピネリズ』はそのグループを呼ぶ鉱物学的な呼称。
宝石として知られるものは『マグネシア・スピネル』に分類。
多くの色をもつが、明るいグリーンは知られていない。
完全に無色はほとんどなく、淡くピンク色帯びている。











真っ赤なスピネルは比較的ポピュラーですが
青いタイプは珍しいです。
私も以前、ネットで一度購入したきり。
今回は破格なお値段で放出していました。
ちなみにブルースピネルは鉄発色のものが多いそうです。
多分、上記のスピネルは鉄発色のものかと。


スピネルと言えば、八面体結晶タイプが有名ですが
(劈開したフローライト(蛍石)に似ています)
大理石(=母岩)にポツンと乗っているこのタイプは
あまり結晶がはっきりしていないものが多いです。
宝石としての価値はありませんが
見た目ちんまりして可愛いので
天然石コレクターには結構人気がありますね。


昔は赤いスピネルとルビーが混同されていて
イギリス王室の戴冠式用の王冠に飾られている
「黒太子のルビー」は、ルビーではなくレッドスピネル
であることは有名な逸話(笑)。



明日は改めて前回ブログで予告した
鳥の風切り羽根にも似た
青色が非常に美しい天然石になります。
ぜひともお楽しみに!

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