花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

天然石標本~緑銀色のパラソル~

2018年06月07日 | 天然石標本
例年より早い梅雨入りが発表されましたね。
そして今回ご紹介する戦利品は偶然にもパラソル模様。
ワーベライト、和名を銀星石という素敵な名前をもつ天然石です。
その特徴は星形に開いた結晶
私にはどちらかというとパラソルか亀の甲羅にも見えます。


ネット等による詳細は以下の通り

燐灰石(アパタイト)が変化してできる二次鉱物。
放射状集合や球状集合になっているものが多く
断面は劈開面から放射状の光沢を放つのが特徴。
1805年にイギリスのデヴォンで発見され
発見者のウィリアム・ワーベル(William Wavell)
にちなみ命名された。
和名は当時、一般的だったボヘミア産の標本が無色だったことから
(恐らく銀色の星に見えたのでしょう)
現在、市場に多く出回っている標本は
アメリカ合衆国アーカンソー州産のもので
銀星石という名前とは裏腹に緑色のものがほとんど。


『Wavellite(和名:銀星石)』





拡大するとパラソル状の結晶がくっきりと





角度を変えて撮影すると、亀の甲羅にも見えます。





こちらはお店からいただいた鉱物ラベルです。




実はワーベライトを購入したお店で
ほぼ同じ値段だった宝石質のエメラルドの結晶
どちらを購入するかかなり悩みました。
万単位での価格、欲しい気持ちはあれど懐事情が(汗)。
結果、やはり長年探していたワーベライトの方に軍配が上がりました。
この美しい結晶形を見ていると
改めてこちらを購入して正解だったように思えます。


今回の戦利品は以上となります。

会場で石友さんとも話したのですが
確かに入場者数は激増したのですが
実際の売り上げの方はむしろ減少したのではないかと。
以前だったら人気の高い水晶が全く売れない
ミネラルフェア前日の業者間での取り引きでも
水晶はあまり動かなかったそうです。

石文化が熟成してきて、
買い手の欲しい対象に変化が生じたのでしょうか?
長年、石をコレクションしていると
スタンダードな石はほぼゲットし尽くしてしまい
どうしても手を出しにくい傾向にあります。
逆にある程度様々な石を入手した結果
一周巡って再び水晶に戻る、なんて方も。


次回は秋のミネラルフェアですね。
私個人としては、新宿ショーより12月の池袋ショーの方が
石との相性は良さそうです(笑)。
上記で諦めた宝石質のエメラルドの結晶を扱うお店に
再び出逢えたら今度こそゲットしたいなぁと密かに願っています。

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天然石標本~グレープ・カルセドニー&遊色のべっこう飴~

2018年06月05日 | 天然石標本
6月1日(金)から四日間
開催された新宿ショー
今年も無事初日参加することができました。

それにしても今年の人の多さにはビックリしました!
軽い気持ちで開始15分ぐらい前に到着してみれば
物凄い長蛇の列!(仰天)

最後尾は建物を出て公共の道路にまで伸びそうな勢い。
屋内での列待機だと高をくくっていたので
強い日差しの下での15分は非常に長かったです(苦笑)

これだけ大勢だと入場規制がかかるかな?と
若干不安がよぎったものの
実際には開始と同時にスムーズに会場入りすることができました。
後で会場内にお店を開いている石友さんに聞いたところ
入場規制の概念自体がないんじゃないかと(笑)。
例年でしたらこれほどの来場者は珍しいかもしれませんね。

有り難いことに年々石ファンが増え
それに伴い天然石に対する知識のレベルも向上して
水晶など比較的ポピュラーなものから
最近ではすっかりマニアックな石が購入対象に。
おかげでライバルが増えてしまい、
今回は焦りを感じてしまいました。
良いなぁと思う石を先にゲットされてしまうことも(汗)
これも以前ならなかった現象ですね~。

石仲間が増えることは非常に嬉しいのですが
反面、好みの石を手に入れる確率が減っていくというのは
なかなかに複雑な気持ちがします。

そのせいかどうかはわかりませんが
今回ご紹介できる戦利品は過去最少です。


最初はこちら2016年にツーソンで新種の鉱物として
紹介されたグレープ・カルセドニー
2017年にはまだ珍しくて小さなものしか入手できませんでしたが
今回は何故だかどこのお店にも山ほどのグレープ・カルセドニーが並び
ようやく満足いく品をゲットできました。



『グレープ・カルセドニー(パープル・カルセドニー)』
 インドネシア・スラウェシ島産


詳細については過去ブログ[2017.10.5]をご参照下さい。


最初に購入したのがこちら
サイズは小さめですが
一部がモスグリーンになっていて
いかにも葡萄のイメージです。





なんだか葡萄ゼリーみたいで
可愛らしいです。


その後、会場内を回ると目立つ頻度で
グレープ・カルセドニーに遭遇しましたが
その中でも形、色、値段とも文句なしだったのがこちらの品。




角度を変えて



一粒一粒が艶々して美味しそう!(笑)

去年からずっと欲しかったグレープ・カルセドニー
ようやくその理想が手に入りました。



そして今回、会場でひときわ目についたのがオパール。
遊色効果を持つ白、赤、茶、黒といった
様々なオパール達。
特に絶対に欲しい!と思わせたのが
べっこう飴のようなオパールに
遊色効果が美しいこちらの逸品。





べっこう飴の中にキラキラと
虹色が点在していて非常に綺麗です。
ちなみにオパールについての詳細は
過去ブログ[2010.12.3]をご参照下さい。


ただこのオパール、色から分類すると
イエロー・オパールと呼ばれるものらしく
通常でしたらコモン・オパール
いわゆる遊色効果を持たないタイプに属するらしいんです。
でもこのオパールには何故か遊色効果がありますよね!?
元来オパールは定義が広くて
型どおりのものばかりではないのかもしれませんが
まだまだ学んでいかなくてはならないことが多いですね。
今後の課題にします。



次回はやはり長年探し求めていた
銀星石(ワーベライト)の見事な結晶をご紹介しますね。
お楽しみに~!


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